カブ生活

第二回「恥かしいガス欠」

掲載日:2011年12月28日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

カブは燃費がいい! これはカブオーナーならば誰しも必ず口にする自慢だ。たとえばカブ90のカタログデータでは60km/h走行で60km/l(定地燃費)。ウチの中古のカブだって50km/lは堅いのではないかと思う(まだデータは取れていないけど)。ちなみにタンク容量は4リットルだから、約200kmは走れる計算だ。缶コーヒー1本強の値段で50kmも走れるとは、なんておサイフに優しい乗り物だろう。

さて、この年末はカブが大活躍。ちょっとした買い物や打ち合わせにと出番が多かった。知人宅からミカンを運ぶときも迷わずカブに乗る。楽しみにしていた和歌山からのミカン10kgが届いたのだ。甘い香りのする大きなダンボール箱をカブの広くてフラットな荷台に積み、木枯らしが吹く師走の都内を気持ちよく走った。知らない人が見たら、八百屋のオバちゃんに見えるかなぁ…なんて考えながら。ところが家まであと2kmほどのところで、なんだかカブの調子がおかしいのだ。エンジンが吹けず、パタリと止まる。タンクの中にガソリンは残っているのに…ど~したんだ、わたしのカブ!

その後、師走の街中で真っ赤になってキックを繰り返し、大汗かいて家まで押した。で、原因はというと、なんとガス欠! わたしったらカブの燃費があんまりいいものだから、リザーブコックをONにするのをすっかり忘れていた。ああ、思いっきり恥かしい。でも、なぜか笑ってしまった。初めてバイクに乗った頃(もう30年以上前だけど)、こんな大ボケをやらかしたっけ。なんだか楽しいゾ、カブ!!

シート下にガソリンの給油口と燃料計。止まった後にガソリン量は確認したものの、燃料計はあまり信じていなかった。これは満タンにした後の写真。

カブ90の車体重量は82kg(乾燥重量)。ミカン10kgを載せて坂道を押せば、それなりに重いのだが…恥かしさのほうが勝り、しっかり押して帰ったの図。

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