岐阜ダムを制覇せよ

掲載日:2006年09月28日 ツーリング情報局東海エリア    

何となく…ダム気分
ダムまみれのツーレポです

どうもです。今年の夏はいっぱい走りました。いっぱい走ったのに、何故かそんなに日焼けしていません。美白の鬼、猫好きです。今回のツーリングレポは「ダム巡り」ツーリングコースを紹介致します。前回の「廃墟巡り」ツーリングに並ぶ、猫好きのツーリングレパートリーの一つです。

イメージ…ダムはいい。当然、山の中にあり、川と湖、そして人の手で造られた巨大なダムという建造物。雨上がりの日は豪快なダム放水を見ることができます。地図から適当にダムを探し、何も考えず、ただそこに向うだけで良い景色を見ながら峠道を走ることができてしまうので、ツーリングにはオススメのテーマです。岐阜と愛知を跨ぎ、ダムが南北に並んでいる場所がありますので、今回はそれらのダムをハシゴするツーリングコースを紹介しましょう。ただ、ダムとダムの間を何も考えずに繋いだだけのコースに見えますが、コレがいいんだ。

今回の出発地点はいきなり「大井ダム」からスタート致します。ココに至る道は各自予習。名古屋方面からやって来る方は、国道19号を使う方が多いと思いますが、私は19号の南を併走する名古屋多治見線(県道15号)と、多治見恵那線(県道66号)をお勧めします。大井ダムは紅葉で知られる恵那峡に建つダムです。ダムツアーでは、上から下流を見渡す眺めと、下流から巨大なダムを見上げる眺めの、大きく違った2つの景色を楽しむことが出来ますが、今回は下流を通る道だけを行きましょう。個人的には上からの眺めの方が好きなんですけどね。上流の方が、渓谷って感じの風景です。機会があれば登ってみて下さい。という訳で、ダムの下流を横切る県道72号から大井ダムを思う存分見上げた後、次の阿木川ダムへと南下を開始しましょう。イメージ

次の「阿木川ダム」は、ダムのスケールはイマイチですが、ダムを横切る道が開放感のある快走路になっています。開けた山間の道に、トンネルや覆道、橋が短い区間に点在し、景色の変化に富んだ道です。道の気持ちよさで言えば、この辺りが今回のコースの中で最高の道ですね。ダムの近くに休憩できる公園のような場所があり、週末になると自然とライダーが集まってきます。が、ダムが地味なので、ココは道だけ楽しむ場所として通過してしまうのもアリでしょう。とにかく、阿木川ダムから次の小里川ダムまでの道は走りやすくて景色も良い、最高の道です。

まるで要塞
摩訶不思議な見どころを発見

イメージ「小里川ダム」は今回巡るダムの中で一番新しく、一番大きなダムです。要塞かコレは? 近くには小里川ダムを詳しく知ることができる「ふれあい見学館」が寂しく佇んでいます。道の駅にはエネルギーを生み出すどころか、浪費しかしない謎の巨大水車が鎮座しています。水車なのに電気で動かしている、という意味不明な水車なのです。ここに置かれている「ダムを眺めることのできる」という望遠鏡…。倍率が高すぎて、壁の染みしか見えません。もう意味が分かりません。いたる所に税金の無駄遣…ゲェフーン! ある意味、見所だらけですが、全てに目を瞑り隣接する道の駅にて昼食を取ることにしましょう。ところてんが名物のようで、ところてんラーメンや、ところてんうどんを食べることができます。美味しいんですが、ところてんなので腹持ちはイマイチかも。ダムには見学用のエレベーターが設置されており、道の駅があるダムの上から、100メートル下の下流広場まで一気に降りることが出来ます。真下から見上げる高さ100メートルのダムは大迫力。「小里川要塞」と改名すべきです。

イメージ小里川ダムを後にし、空中回廊と呼べるような細い高架道路「小里城大橋」を渡り南下を再開します。次の矢作ダムまでは、山間の村を通ったり、少し狭い山道を走ったりと、ちょっと疲れてしまう道もありますが、交通量は少ないルートなので一気に走り抜けてしまいましょう。あ、でも「大正村」から南に伸びる県道は、アップダウンの少ないグネグネ道が川と併走していて、ちょっと好きかも。そして矢作ダム。手前に矢作第二ダムがあり、更に上流に第一ダムがあります。とりあえず奥矢作湖を一周したのですが、北側の道は路面の状態や道幅が良くなく、私にとっては少々走りづらい峠道でした。景色が良く、走っていて気持ちの良い道という観点だと、矢作ダムは今回巡るダムの中ではもっとも劣っているかも…。でも、スポーツ指向に振ったバイクで来られた方にとっては、一番楽しい道かもしれません。個人的には、絶景ポイントも無いし、次の羽布ダムまで距離もあるから、矢作ダムはスルー…かな? とりあえず通り道にあったから寄ってみたという感じです(おいおい)。

水煙を間近に楽しめる羽布ダム
何度来ても飽きない景色

イメージ最後に向うのは三河湖にある「羽布ダム」。このダムのある三河湖近辺の道は、なだらかなアップダウンの続く道が多く、景色も開けていています。ダムの上流にはレストハウスがあり、週末にはライダーの溜まり場に。このダムで一番好イイ所は、ダム下流の放水地点の広場までバイクで乗り入れることができる点です。水煙を上げ轟々と流れ落ちる水をバックに、バイクと一緒に写真が撮れます。ただ、放水場所の周りは常に地面がぬかるみ、コンクリートや鉄策には苔がむしているので立ちごけに注意です。それにしても、ココからの眺めは飽きねー…上流のレストハウスでコーヒーを買い、この広場まで持って来て、まったりするのが好きです。

はい。私が良く行くダムを、一通り通して走ってみました。いや、別に1日に全部回っても何の意味も無いのですがね。とりあえず今回は1つでも多くのダムを紹介したかったのです。今回の中でお勧めポイントを挙げるとしたら、バイクを降りて楽しめる場所No1は「小里川ダム」。バイクで走って楽しめる道No1は「阿木川ダム~小里川ダム間のルート」。と、言った所でしょうか。スタートの大井ダムとゴールの羽布ダムの間はちょうど100キロほど。大した距離ではありませんが、ルートが全て山道という所もあり、なかなか距離を稼げません。いちいちダムを見学していると、更に時間をロスしてしまいます。今回紹介した中で、気になる場所だけに絞って走りに行くことをお勧めします。もし貴方が、今までダムを目的地にツーリングへ行ったことが無いのならば、大きそうなダムを地図から適当に見つけ、走りに行って見て下さい。ダムツーリングは、比較的ハズレが少ないと思いますよ。そして行くなら、放水が見られる雨上がりの日が最高です。前回の廃墟レポといい、今回のダムレポといい、段々マニアックな要素がツーリングに絡んできましたね。次はナチュラルなツーリングレポートを書くよう心掛けますので、次回も世露四股お願い致します。

>> 今回のルートマップはこちらから

スポット紹介

道の駅 おばあちゃん市・山岡

住所/岐阜県恵那市山岡田代1565-169

電話/0573-59-0051

営業/9:00~18:00

小里川ダム

住所/岐阜県恵那市山岡田代1565-169

電話/0749-82-3333

URL/http://www.cbr.mlit.go.jp/origawa/

猫好き
プロフィール
猫好き

愛知県名古屋市在住。2002年式ハーレーダビッドソン、XLH883改1200を所有。IT業界に身を置きつつも、仕事も日常も直感で動く25歳。好きな言葉は「焼け石に水」といい、世の中をやや斜めから見る彼の文章は独特の面白さあり。

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