『ウェア屋さんのひとりごと』

アンダーウェアの衿は高いの、低いの、どちらがイイ?

掲載日:2012年07月26日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

先日、懇意にしていただいているレーシングチームの監督から「アンダーシャツの衿、低いのは無いの?」という質問をいただいたのですが、ハイネックシャツを発売する時に「見た目が暑苦しいんちゃう?」という意見もあったので、ごもっともな質問だと思いました。確かに衿の高いシャツは暑苦しく見えますが、それは長袖のシャツも同じですよね。でも実際には「長袖の方が快適ですよ~」という理屈に照らし合わせてみれば、高い衿も同じことが言えると思いませんか?

ジャケット等、衿付きのウェアを着用して首筋が汗ばんだ時に「べたついてイヤだな」と感じた事はありませんか? 首筋が素肌のままだと自身の汗を含んだ衿が触れる事で不快な思いをしてしまいがちですが、ハイネックシャツなら首回りの汗を空気中に素早く発散させるので、意外にも? 清涼感が得られるとともに、衿のべたつき感を抑えることもできます。またレーシングスーツの様に、衿のサイズがタイトなウェアで長時間のライディングを続けた場合、首と衿がこすれてヒリヒリするといったお話を時々聞きます。ハイネックシャツはこの様な症状も緩和できるといったメリットもありますが、これに関してはごく少数派だと思います。

と、ここまで言ってしまうと “イイことずくめ” にも思われがちな “ハイネック” ですが、それでも「やっぱり衿元に開放感が欲しい」とか「締め付け感がちょっと…」と思われる方も居るでしょう。そう、人それぞれで感覚的なの好みもあるので、“べたつき感が抑えられ…” とか “清涼感が” といった要素は絶対的なものではなく、「どんなアンダーウェアを選ぼうかな?」と悩んだときの “参考” にしながら、ハズレの無いアンダーウェアを選んでいただきたいものです。

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