『ウェア屋さんのひとりごと』

アンダーウェアって、ど~やって着るの?

掲載日:2012年07月19日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

思いのほか早く梅雨が明け、いよいよ夏本番。というか、ホンマ一気に気温が上がりましたね。ここでもしつこくお話ししていますが、夏を乗り切る対策はお済みですか? この時期になると旬の情報ということで、メディアの皆さんから夏対策、特にアンダーウェアについての取材を受けることが多くなるのですが、今年は少し趣向が変わってきたのか「実際、ど~やって着るのがイイんですか?」という質問を何度かいただきました。確かに、いくら高機能なアンダーウェアを着用しても、使い方を間違えばせっかくの高機能を発揮することができませんよね。とは言っても簡単、チョットしたことに気を付ければイイだけなんです。

見た目は暑苦しそうだけど着てしまえば涼しく感じる “ピッタリフィット” のアンダーウェアは、まず最初にサイズ選びが大切です。生地が素肌に触れているが故に涼しく感じるのですから、“大は小を兼ねる” などと言いながら大きめのサイズを選ぶのはタブーです。基本的には製品のサイズチャート等を目安にしながら、自身の体型に合ったサイズを選ぶべきですが、伸縮率の高い素材であれば “もしかしたら小さいかも” というサイズが良かったりする場合もあります。要は身体のラインにピッタリフィットした状態で着用することが大切です。

次によく聞かれるのが重ね着の方法です。このタイプの生地は水分(汗)の蒸発を早め、その際に熱が奪われる効果(気化熱)によって涼しく感じるので、当然のことながら生地が素肌に触れている状態がベストです。まあ、シャツの場合は素肌の上から着用すると思いますが、問題はパンツですね。速乾機能を最大限に発揮したければじかに履くことが一番ですが、なかなか罪の意識? もあってか、それはチョット躊躇しますよね。かといってコットンの肌着は乾燥に時間が掛かり、ひどい時には「ソコだけ汗びっしょり」等という事も起こり得るので、決してお勧めできる組み合わせとは言えません。そこで登場するのが、振動やショックを緩和するヒップパッドを装着したライディングショーツ。こういったライディングショーツの多くにはメッシュ等、通気性を損なわない生地が使用されているので、アンダーウェアの機能を大きくスポイルすることはありません。また、最近では速乾性を謳っている肌着も出回っています。普段のチョットした移動時には、アンダーウェアを着用している、いないに関わらず重宝するアイテムなので、ぜひお試しになってみてはいかがでしょう?

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