『ウェア屋さんのひとりごと』

ハチタイを終えて

掲載日:2012年08月09日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

7月29日(日)19:31 にチェッカーが振られ、モータースポーツの祭典ハチタイは終了しました。結果は終始安定したペースで8時間を走り切った秋吉耕佑選手と J. レイ選手がペアを組んだ 『F.C.C.TSR HONDA』 が優勝し、昨年に続く2連覇を達成したのに加え、『TOHO レーシング』 から参戦した手島雄介選手も2位表彰台を獲得し、RS タイチのレーシングスーツを着用してハチタイを戦った選手が2名、表彰台に立つことができました。ちなみに前日に開催されたヨンタイ(4時間耐久レース)でも、RS タイチのレーシングスーツを着用した 『ブンシュー ホンダ マレーシアチーム』 が昨年に続き優勝し、ハチタイとヨンタイのダブルウインで連覇となりました。こうなると本当に疲れも吹き飛びますね!

さて、私たちは木曜から日曜までの4日間でサーキットのパドックに入り、以前の『ハチタイですよぉ~!』 や 『~!の、つづき』 でもお話した通り、選手達のレーシングスーツやグローブ、ブーツ等のメンテナンスを行います。鈴鹿へ行く前は早めにエントリーリストをチェックし、事前にできる作業はレース前に済ませているのですが、それでも現場に入るとスポンサーワッペンの取付依頼をはじめ、細かい修理や加工は4耐前日まで絶えることがありませんでした。

また8耐は、木曜からライダーの練習や車両の調整等を行うフリー走行が始まり、金曜に予選と夜間走行という具合に、1日で最も長い時間の走行が行われます。土曜日にはヨンタイの決勝が開催され、その後はハチタイのフリー走行、予選上位チームのみで戦うスペシャルステージを経て、日曜日の決勝前に “朝フリー” と呼んでいる最後の調整を行ってからスタートとなります。決勝も長丁場ですが、決勝に至るまでの間も長く、色々な事が起こってしまうんです。

まず、木曜日のフリー走行でアプリリアに乗る選手が転倒し、本番用スーツだったのでロゴマーク等も含めて可能な限り修復。この作業に約4時間を要しました。その後、大きなアクシデントは起こりませんでしたが、マレーシアチームの選手から受ける様々なリクエストには、結構な時間を割いた様に思います。その中のベテランとも言えるアズラン選手は、マレーシアではスター的な存在。でも時間が空くたびにブースに来ては作業を覗き込んだり、スーツについて質問してきたりと、このウィーク中はアズラン選手と一番多く会話していた気がします。下手な英語ですが…

と、こんな感じで次回もハチタイの舞台裏を少しだけ “暴露” していきたいと思います!

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