RSS原口 / RG500Γ カスタム写真
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スズキ RG500Γ

掲載日:2011年07月06日 プロが造るカスタム    

シュワンツ・レプリカを実現すべく
プロの技術でこのフォルムを達成

RSS原口は、電装系の制御装置やチャンバーのワンオフなどで、九州では有名なショップ。さらに言えば、4輪&2輪のレストアやウルトラライトプレーンの製作なども得意とする。要は「ないものは作る」的な頼もしさを持つプロショップなのだ。もちろん、それは高い技術力と、それをものにするために欠かせない情熱があるからこそ実現できることでもある。

 

ここに紹介するRG500Γは、ラッキーストライクカラーや34番のナンバーから想像が付くように、1993年の世界GP500クラスチャンピオン、ケビン・シュワンツ車(RGV-Γ)のレプリカを作りたい! というオーナー、中江さんが同店に製作を依頼したもの。だが、RSS原口の存在を知るまでは、かなり苦労を重ねたようだ。

 

「ベース車両探しとパーツ集めだけに4年半費やしました。当初は自分で組もうと思っていたんですが、チャンバーやテールまわりなど、どうしてもワンオフしないといけない部分が多く悩んでいたんです。そんなときに知人から『原口さんの作るチャンバーはいいよ』という話を聞いて、相談に行ったのがキッカケですね」と中江さんは言う。

 

ベースとなったRG500Γ('85-'86年販売。撮影した2003年当時で15年以上が経過している)は不動車で、その再生を行うレストア作業から必要だったとのこと。この依頼を受けてRSS原口では1年半をかけて、このフォルムを作り上げた。フレームはSTDのメインチューブそのものの下側に部材を追加して太い角断面を作り、ワークスマシンらしい外観と剛性アップを実現。また、ヘッドライトやウィンカーなどの保安部品は、すべてビス2本で取り外せる構造とし、サーキット走行にも対応している。

 

中江さんも、「いつかはこのマシンでサーキットを走ってみたい」と考えていただけに、これはうれしい機能と言える。依頼後1年半をかけてこのスタイルは完成。さすがに時間はかかってはいるが、場合によっては途中で頓挫したり、何年経っても完成を見ないケースというのも、ない話ではない。各部流用パーツの詳細についてはキャプションにあるが、それをここまでまとめ上げてしまう力量には、やはり脱帽するしかないのである。

RSS原口 RG500Γの詳細写真は次のページにて

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