千葉県「林道鬼泪山線 / 林道月崎大久保線」

掲載日:2009年03月17日 林道ツーリング情報局関東エリア    

このコンテンツはガルル275号(2009年2月6日発売)掲載の記事をもとに再編集したものです。

林道ツーリング情報局

寒い冬の季節の林道なら 温暖な房総半島で決まり!

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1月1日。今年も恒例となる元旦初乗りの日がやってきた。東京都心から東京湾アクアラインを経由。パーキングエリアの海ほたるを過ぎたころ、海から空へ燃えるような紫と赤の2層に染まりはじめた。朝焼けだ。09年の幕開けである。

木更津市に入り、館山自動車道の富津中央インターを降りた。まずはここから4kmほど移動して林道鬼泪山線に向かった。分岐にある白雲水を見つけ、元旦を意識して、清水で身を清めてみたりして(笑)、さっそく林道に入っていく(①)。杉林がうっそうとしているが、ほぼフラットな路面を穏やかに上っていく。3本ある支線はどれも行き止まりだ。東側入口の目印になる無線中継局が見えてくると、林道も終点となり、マザー牧場がある県道93号に出る(②)。

空気が澄んでいることも手伝ったのか、直ぐ南のコーナーで富士と東京湾の絶景が見えた。近くにいる人達に「おめでとうございます!」と挨拶を交わし、鹿野山方面に下っていった。九十九谷からは、丘陸の山並が広がり、房総らしい眺望を描いていた。

県道93号をさらに東へ走る。千葉県下で唯一「平成の名水百選」に選ばれた久留里の町を経由し、小湊鉄道の月崎駅へ辿り着いた。県道32号の踏み切りを渡り、すぐの道を山手へ上がっていくと林道月崎大久保線となる(③)。走りやすいが舗装路とダートが断続的に続く。続いて、爽快に走れる林道大福山線に入る。その時大福山の方から、「バンザ~イ!」と、繰り返し伸びやかな声が聞こえてきた。エンジンを切り、ダートの上にバイクを止めて、手を合わせたくなった。「今年も楽しくバイクに乗れますように」と。

林道大福山線起点のすぐ北側に建つ、日高誠実顕彰碑とアジアンチックな東屋。大福山の山頂も近く、梅ヶ瀬の谷と房総の山々を展望

林道大福山線起点のすぐ北側に建つ、日高誠実顕彰碑とアジアンチックな東屋。大福山の山頂も近く、梅ヶ瀬の谷と房総の山々を展望

①の分岐にある「白雲水」。冷たくて美味しい湧水で水受けも清潔。林道分岐の目印にするといいが、低い位置にあるので見落とさないように

①の分岐にある「白雲水」。冷たくて美味しい湧水で水受けも清潔。林道分岐の目印にするといいが、低い位置にあるので見落とさないように

立ち寄りポイント

高澤の水

ポイント

久留里の町は、自噴式の井戸が200以上もあると言われている名水の町。国道410号沿いにある「高澤の水」もその1つで、「平成の名水百選」の旗が目印。降った雨が木々に貯えられ、地層でろ過され、房総丘陵の断層を伝って湧水となり、地下600mからコンコンと湧いているそうです。水桶の中では、2匹の金魚が元気に泳いでました

マザー牧場

ポイント

県道93号沿いにある牧場。乳しぼり体験ができる牛、日高を思い出すサラブレット、高級羊毛に見えてしまうアルパカやアンゴラウサギ、牧場内を駆けまわる牧羊犬などの動物とふれあえる。また、房総の山並みを見下ろしながら飛び降りるバンジージャンプといったアミューズメントまである

住所/千葉県富津市田倉940の3
電話/0439-37-211

亀山温泉ホテル

ポイント

亀山湖畔にある亀山温泉。お湯は濃い茶褐色で滑りのある源泉かけ流し天然温泉。日帰り入浴のほか、ホテルの脇には、亀さんの足湯があり、こちらは無料で楽しむことができる

住所/千葉県君津市豊田65
電話/0439-39-2121

サルでもわかる!! やさしい林道ツーリングガイド

関東地方の南東、三方を海に囲まれた千葉県の房総半島は、短いダートだけど、真冬でも走りたい気持ちを叶えてくれる貴重なエリアだ。その房総半島の林道を2回に分けてご紹介します。まずは鹿野山、大福山エリアです。

林道鬼泪山線 ダート区間約3km
林道月崎大久保線 ダート区間約2.6km 他

マップ

 

 

 

 

松下時子
林道レポーター
松下時子

林道ツーリングをこよなく愛する主婦。愛車セローを駆り、日本全国の林道調査を続けている。自身のホームページ「エンジョイオフロード」も随時更新中!!

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