ヤマハ SR400のオイル交換 メンテナンス

ヤマハ SR400のオイル交換

掲載日:2017年03月18日 記事カテゴリ メンテナンス    

取材協力/エーゼットDAYTONA  写真・文/モトメンテナンス編集部

作業難易度★★☆☆☆/参考作業時間30分

交換サイクルを守りたい
エンジンオイル

エンジンオイルは「減摩」、「冷却」、「緩衝」、「防錆」、「密封」、「清浄」といったさまざまな役割を担っている。性能は走行距離や酸化によって低下するので、定期的な交換が必要だ。エンジンは車体の中でも最も構造が複雑かつ高額な部品なので、高性能オイルを小まめに交換することが好調を維持し、後の出費を抑えることに繋がる。交換作業はそれほど難しくないので、自分で挑戦してみるのもお勧めだ。オイルがフレッシュになると、エンジンがスムーズ回るのが実感できるはずだ。SRはドライサンプ式エンジンなので、ドレンボルトが2ケ所あるが、作業手順は一般的なウェットサンプと一緒だ。

自分でオイル交換をする時は市販の廃油処理箱に廃油を染みこませて燃えるゴミで出すのが一般的だ(要自治体に確認)。二輪用品店やホームセンターで購入できる。今回はエーゼットのものを使用した。また、オイル注入時に便利なのがペットボトルをカットして作るオイルジョウゴだ。

季節や使用状況に合わせて選びたい
エンジンオイルの粘度

◎W-△という粘度の場合、◎の数字が小さいほど低温下で性能を発揮し、△の数字が大きいほど高温下での性能に優れる。例えば0W-30というオイルは冬場に適しており、20W-50は夏場に適する。エーゼットのバイク用オイルは、化学合成油[全合成油]ながら1Lで税別908円のリーズナブルな価格で大人気だ!!

エンジンオイル交換手順

SR400はフレームをオイルタンクとして使用しており、ドレンボルトのうち一つは、ダウンチューブに設けられている。オイルが垂れて汚れるので、アンダーガードを外しておいた。

アンダーガードはボルト3本を緩めれば簡単に外れる。さらにドレンから垂れたオイルがフレームに伝って車体を汚さないように、ガムテープを垂らすように貼っておく。

廃油処理ボックスを準備してドレンボルトを緩める。ボルトの頭を嘗めないように10mmのメガネレンチかソケットレンチを使用し、レンチを叩くようにして緩めた。

オイルはフロントタイヤ付近まで勢い良く出てくるので、廃油処理ボックスでしっかりキャッチできるように位置調整しておこう。タイヤにオイルが付着したら、要洗浄だ。

最初勢い良く出てきたオイルもやがて少量になってくるので廃油処理ボックスの位置を適宜動かして廃油をキャッチする。ドレンボルト下に貼るガムテープ作戦が使えるぞ!!

ドレンからのオイルが出きったら、ボルト座面をきれいなウェスで拭っておく。座面に砂利などが残っていると、シール性が悪くなり、オイルにじみの原因となる。

ドレンボルトはパーツクリーナーなどできれいに洗浄しておく。また、ドレンワッシャーは潰れてオイルをシールするので、1回ごとに新品に交換する。ヤマハ純正ガスケットを使用した。

組み付け前にグリスを塗っておくとネジ山を保護できる。ドレンボルトを締めすぎると雌ネジを壊すし、緩すぎるとシールワッシャーが潰れず、オイルにじみの原因となる。

次にエンジン側のドレンボルトを緩める。場所はセンタースタンドの根元付近にある。17mmのメガネかソケットレンチで緩めよう。抜き取る前に廃油受けを用意しておこう。

ドレンワッシャーは新品に交換した。やむなく再使用する場合は、オイルストーンで均すと良いのだが、オイルストーンが無い場合はワッシャーの裏表を変えずにそのまま使おう。

フレームと違ってエンジンのケースはアルミ製だ。力いっぱい締めるとネジ山が壊れるので気をつけよう。締め付ける際は、指で締まるところまで締めてから工具を使って締め付ける。

エンジン左側にオイルフィルターが内蔵されており、蓋はヘックスボルト3本で外すことができる。早回しできるTレンチがあると便利だが、L字型のレンチを使っても良い。

蓋の隙間からオイルが滴ってくるので、廃油受けをセッティングしておこう。マフラーのエキパイにオイルが付着するので、エンジン始動前にパーツクリーナを吹き、きれいに拭いておこう

オイルフィルターには取り付け向きがあるので、外す際に正しい向きを確認しておこう。著しい金属粉が付いている場合、エンジントラブルの可能性もあるので確認しておこう。

フィルターカバーの一番下側のボルト穴にはOリングが付くが、カバーを外すとポロっと落ちることがある。基本は一回ごと交換だが、やむなく再使用する場合は紛失に注意しよう!!

フィルターケースの中には古いオイルが溜まっているので、ウェスできれいに拭いておこう。ウェスの毛羽立ちや糸クズをケースの中に残さないように注意したい。

フィルターカバーのOリングも一回ごと新品に交換だ。Oリングは溝にはまっているのでマイナスドライバーなどで外すが、カバーの端面に傷を入れないようにしよう。

フィルターカバーのOリングには組み付け前にグリスかエンジンオイルを塗っておくと良い。こうすることで密着がスムーズになり、オイル漏れを抑制することができる。

カバー一番下ボルト穴のOリングを忘れずにセットする。ポロっと落ちてしまう場合、グリスを接着剤代わりにして貼り付けると良い。ただし付けすぎに注意しよう。

オイルフィルターは組み付け向きに注意する。使用したデイトナ製のオイルフィルターは折り目を20%増やして、ろ過面積を拡大している。高性能な商品を積極的に使いたい。

フィルターカバーを片手で押さえつつ、3本のボルトを均等に締めこむ。オーバートルクは厳禁だ。ボルトは締め込み前にネジ山をきれいに洗浄して薄くグリスを塗っておくと良い。

オイル注入口はタンクとトップブリッジの間に位置している。フィラーキャップがオイルレベルゲージを兼ねている「ディップスティック」タイプだ。手で緩めよう。

ペットボトルをカットして作った簡易ジョウゴをつかってオイルを注入する。エーゼットのオイル容器は注入しやすい形状なので、こぼして余計な仕事を作る心配も少ない。

オイル&フィルター交換時の規定量は2.1Lだが、いきなり全量を入れずに、ディップスティックの目盛りを見ながら徐々に入れていく。アッパーレベルになったらエンジン始動。

オイル交換直後は油圧が低下しているのでいきなり空ぶかしはNG。ドレンやフィルターカバーからオイル漏れが無いか確認する。エンジン停止後しばし待ってレベル確認する。

エンジンをかけるとオイルポンプが働いて、エンジンオイルパンにオイルが循環するのでレベルが低下しているはずだ。減った分を再度注いでオイルレベルを合わせよう。

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