総額いくらかかるのか!? 不動スクーター【ホンダ・ジョルノ】を激安再生!! 第10回

掲載日:2018年10月16日 メンテナンス    

文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部
記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事はモトメンテナンス増刊「バイクメンテビギナーズ」に掲載された内容を再編集したものです。

駆動系を構成する消耗部品の中でもドライブベルトと
ウエイトローラーは交換サイクルの早い2つだ

スクーターはエンジン回転によって発生する遠心力でクラッチミートを行っているのでクラッチ操作は必要ないし、ウエイトローラーが遠心力によって広がることで変速している。これらの構造によってオートマチックのような手軽な乗り物となっているのだ。しかし、この変速機構も消耗品の集合体となっており、走行距離に応じて交換が必要になってくるのだが、長期不動車ならばリフレッシュ交換しておきたい。

ベルトケースは多くのボルトで留められている。8mmのT字レンチを使用して早回しで緩めていく。軽く固着しているので、プラスチックハンマーで軽くショックを与えてケースを開ける。

ベルトにはうっすらカビの生えたような状態だったが、ゴムが崩壊してボロボロというレベルではなかった。ただし、ベルトのヒビなどの状態は外してみないとわからない。分解を進める。

ホルダーを使用してクラッチセンターのナットを緩める。クラッチアウターを外すとクラッチシューの削れカスの堆積が見られた。シューの崩壊などは無いようなので、特に問題ないようだ。

アジアン部品は非常に安い!! スクーターの駆動系を構成する部品の中で主な消耗品にあたるのが、ドライブベルト、ウエイトローラーだ。さらに走行距離が増えてくるとスライドピースやクラッチも交換時期を迎えることになる。まずはベルトとウエイトローラーを用意して交換してみた。

プーリー側はプーリーフェイスのセルモーター用ギアを使って回り止めをする爪付きのホルダーを使用して緩める。ホルダーの柄を地面に接地させるようにすると、緩めるトルクがかけやすい。

駆動系を構成する部品をすべて並べてみた。右側がクラッチ機構、左側がプーリーとなる。プーリー表面には不動時に発生したと思われる錆がかなり発生していたので、綺麗に落としておいた。

ベルトケース内にはドライブベルトが削れた摩耗粉が堆積していたので、パーツクリーナーで洗浄しておいた。クランク側、ホイール側シャフトシールからのオイル漏れをチェックしておく。

ベルトケース前側のカバーは紙ガスケットが使われていた。古いガスケットが頑固にこびり付いていたので、カッターナイフで剥がしとっておいた。後ろ側のカバーはゴム製なのでこの手間は無い。

プーリーの中心に入るプーリーボス表面を見てみると汚れが堆積していたので、きれいに汚れを拭き取っておいた。プーリーボスがスムーズに動かないと変速に悪影響が出ることがある。

ウエイトローラーをチェックしてみると表面にやや段付き摩耗が発生していた。また外周の樹脂部分と内部の金属とがブカブカになって崩壊しそうなものが多数見られた。これは要交換だ。

ネット通販で購入したウエイトローラーは、6個セットで驚きの240円(税込み)だった。若干バリが出ていたのでカッターで削り取ってからプーリーに組み込むと動きもスムーズなようだ。

プーリーの裏側に位置するランププレート。樹脂製のスライドピースが摩耗するとランププレートの動きが悪くなる。摩耗はほとんどなかったが、新品に交換した。こちらは純正品で518円(税込み)。

錆を落としたプーリーにウエイトローラーとランププレートを組み込んで、プーリーボスを装着した状態でウエイトローラーが転がり落ちないように注意して指先で裏側を保持しつつ組み付ける。

ドライブベルトはネット通販で520円(税込み)の激安品。当然ながら見て触った程度ではおかしな点は無い。ベルトに回転方向が指定してある場合、厳守する。この商品に指定は無かった。

クラッチをめいっぱい広げた状態でベルトをセットし、組み付ける。必ず手を洗った状態で油分が駆動系のパーツに付かないように注意したい。規定トルクはプーリー側6.0kg-m、クラッチ側は4.0kg-m。

プーリー側の前にはスターターピニオンギアが組み込まれる。セルボタンを押すとピニオンギアが飛び出してきてクランクシャフトとセルモーターを繋いでクランキングさせる構造となっている。

フロント側のカバーガスケットは純正品を使用した。紙ガスケットなので基本的に毎回交換となるが、酷い破れが無ければ再使用できないことは無い。価格は669円(税込)だった。

後ろ側のケースカバーはゴム製のカバーガスケットが使われている。何度でも再使用できるが、ゴムが伸びてしまうことが多いので、この機会に交換しておいた。新品は723円(税込み)だった。

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