SPIDI HOODIE ARMOR JACKET

掲載日:2016年10月19日 バイク用品インプレッション    

撮影・文/野岸 泰之

シティカジュアルとしても着られる
秋冬向けソフトシェルジャケット

SPIDIは1977年にイタリアで誕生したメーカー。創業当初はレーシンググローブの生産から始まり、のちにケニー・ロバーツやフレディ・スペンサーなど多くのGPライダーにグローブを提供するようになった。80年代にはレザースーツやバイクウェアの販売もスタート。レーシーなモデルはもちろん、街中に溶け込むカジュアルスタイルまで、グローブのほかジャケットやパンツなど、高品質なバイクアパレルを多くラインナップしている。

そのSPIDIから秋冬のカジュアルなジャケットがリリースされた。それが今回紹介する『HOODIE ARMOR JACKET』だ。2ポケットにフードというスタンダードなシルエットで、ブラックボディに一筋の鮮やかな赤いファスナーが配された外観は、バイクアパレルであることを感じさせないスタイリッシュさとカジュアルさを兼ね備えたデザイン。胸と背中に配されたロゴはリフレクターとなっていて、デザイン上のワンポイントであるとともに、夜間の被視認性アップに役立つ仕様だ。肩と肘には取り外し可能なプロテクターを標準で装備。また、オプションで脊椎プロテクターも装着が可能なので、ライディングウェアとしての機能も十分に満たしている。

素材はポリエステル100%で、手に取ると生地のしっかり感が伝わる適度な重さがある。表面はウエットスーツの素材であるネオプレーンを薄くしたような、不思議な触感を持っている。袖を通すと、生地の厚みが感じられ、ソフトシェルながら"守られている感"が強い。中綿入りのモコモコではないのに、風を通さないことに加え、裏地が起毛加工されていることもあって、着ているだけで暖かさを感じる。肩から腕にかけて伸縮性のあるメッシュを配しているためストレッチが効き、腕を動かすのが非常に楽な作りとなっている。これならライディング時にも動きやすい。街中でも気軽に着られるファッション性とバイクアパレルとしての機能性を併せ持ったHOODIE ARMOR JACKETは、秋から冬にかけて、シティライドを楽しむライダーにぴったりのアウターといえる。

SPIDI HOODIE ARMOR JACKET Detail Check!!

おしゃれなメインファスナー

真っ赤なメインファスナーはデザイン上のアクセントにもなっている。スライダーのタブにはロゴ入りのループが付けられており、グローブをした手でも操作がしやすい作りとなっている。

本格的なフードを装備

頭をすっぽり包み込む大きさのフード。着脱することはできないが、人間工学に基づく立体的な裁断で、被っても首の動きを妨げない。バイクを降りた際、小雨ぐらいならこれでしのげる。

プロテクターを標準装備

肘と肩の内側には、着脱可能なプロテクターを標準で装備している。肩パッドはどちらかというとハードなゴム系素材。それに対して肘部分のパッドは柔らかめのゴム系素材で動きやすい。

着心地のいい裏地

裏地は全体にフリースのように起毛加工されており、ソフトな着心地の良さを実現すると同時に、暖かさを感じさせるものとなっている。起毛された部分以外の肌触りも悪くない。

高いストレッチ性

本体の生地自体、厚手のジャージのようなタイプで伸縮性がある。さらに首から肩、腕にかけてストレッチ性の高いメッシュパーツを採用。腕の上げ下げや首を振る動作なども楽に行える。

オプションの脊椎パッド

オプションの脊椎プロテクターは三重構造。背中側は通気性のいい形状のポリエチレン、中央に衝撃吸収性に優れたポリエチレンフォーム、外側はハードなポリプロピレンのシェルを採用。

SPIDI HOODIE ARMOR JACKET

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