バイク用ヘルメットタイプ別解説

掲載日:2019年02月26日 バイク用品インプレッション    

構成/バイクブロス・マガジンズ

バイク用ヘルメットタイプ別解説

バイクに乗るならヘルメット着用は当たり前! 排気量を問わずヘルメット着用が義務化されているのはもちろんだが、何よりも「万一の時に自分の命を守るアイテム」だからだ。では一体、最初に手にするヘルメットはどんなものが良いのだろうか。代表的なヘルメット4タイプについて解説してみた。

カタチの違いは機能の違い。
ヘルメットのスタイル解説はコチラ

フルフェイスヘルメット

ヘルメットの外装部分が継ぎ目なく顔全体を覆うような形状のヘルメットをフルフェイスヘルメットと呼ぶ。主にオンロードバイク向けのヘルメットでロードレースの最高峰であるMotoGPの選手が着用しているのもフルフェイスヘルメットだ。こうしたトップライダーのデザインをコピーした「レプリカモデル」と呼ばれるラインナップは各メーカーから出ており、多くはそのメーカーの最高級モデルであることが多い。

一方、軽さや空力に優れたレプリカモデルと異なり若干の重量増になるものの、内蔵シールド装備でまぶしさをカットできるなど、快適性を追求したツーリング向けモデルも用意されている。

フルフェイスヘルメット

システムヘルメット(フリップアップ)

一見、フルフェイスヘルメットのように見えるが、顔正面の部分がジェットヘルメットのシールドのように持ち上がるのがシステムヘルメット(フリップアップヘルメットとも呼ばれる)。フルフェイスよりも構造が複雑になるため多少重たくなる傾向があり、またその複雑さから価格も高いことがある。

その一方で、万が一のときはフルフェイスに近い安全性を発揮しつつ、信号待ちなどのわずかな時間でも、フリップを上げることで気分転換ができる便利さがある。欧州で大陸間ツーリングをするライダーの利用率が高いという話も聞く。実際、内蔵シールド搭載モデルも多く、多少の重さよりもその便利さが旅するライダーを魅了しているのかもしれない。

システムヘルメット(フリップアップ)

ジェットヘルメット

フルフェイスに対して「オープンフェイス」と呼ばれるのがジェットヘルメット。視野が広く開放感も高いのが特徴だ。一方、フルフェイスやシステムヘルメットに比べて風に弱く風切り音も大きい。それはシールドの下側(あごのあたり)の隙間が大きいためで、高速走行時はあごの下から巻き込み風によって、ヘルメットが浮き上がるような感じになることもある。

ヘルメットの本体(帽体)とシールドの密着性もフルフェイスの上級モデルほど洗練されていない印象で、その部分からシールドの内側に雨がしみてくることもフルフェイスより多い。しかし、フルフェイスに比べて軽く、その良好な視界のため愛用ライダーは多い。ヘルメットを被ったまま会話がしやすいのも特徴だ。価格も手ごろなものが多いため最初のヘルメット候補には最適といえる。

ジェットヘルメット

オフロードヘルメット

ロボット顔のデザインと日よけのバイザーが特徴的なオフロードヘルメット。その多くは、ゴーグルを着用するタイプとなっている。ツーリング向けのシールドタイプもあるが、もしレース参戦も検討しているならゴーグル着用モデルを選択しておこう。ゴーグルを使うのは前走車が飛ばした小石などでのシールド破損を避けたり、ホコリや泥の付着による視界不良時に、すばやく対処できるようにするためだ。

ゴーグルには泥の付着からレンズを守るための「ティアオフ」や「ロールオフ」といったアイテムが追加装着できるほか、ゴーグルのレンズそのものもシールドより安価なため、交換しやすいという特徴がある。一方、オフロードを走らない場合は、ゴーグルの恩恵は得にくく、むしろ雨の日にはゴーグルとヘルメットの隙間に入ってくる雨粒の痛さに悶絶することも。なお、ゴーグルはヘルメットとは違うメーカーが出しているので、ヘルメットとゴーグルをそれぞれ購入する必要がある。

オフロードヘルメット

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