SYM Z1 125
SYM Z1 125

SYM Z1 125 – パワフルな新型の空冷エンジンを搭載

掲載日:2014年03月19日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/河合 宏介

パワフルな新型の空冷エンジンを搭載
スリムでコンパクトなスクーター登場

2013年の3月に開催された東京モーターサイクルショーで展示された「SYM Z1 125」が、母国台湾に続き日本でも正式に販売されることになった。このニューモデル最大のポイントは、125ccとしてはトップクラスの12馬力を発揮する新設計のエンジン。最近では水冷の4バルブモデルが主流だが、Z1ではセラミックコートのシリンダーやローラーロッカーアームを採用して、主にローフリクションによりシンプルな空冷エンジンでハイパワーをつくり出していることが特徴になっている。その走りと使い勝手を紹介しよう。

SYM Z1 125 の特徴

SYM Z1 125 の画像

ストリートに似合うスタイリッシュさ
実用的で便利な機能が充実

スリムなボディなのでマフラーの大きさが目についてしまうかもしれないが、全体としてはコンパクトで、テールがツンと上を向いているためシャープな外観というのが第一印象だ。フロントマスクには印象的なLEDのV型アイラインがあり、さらに鋭さを強調したデザインになっている。シートにテスター(身長163cm)が座ってみると、両足のつま先が少しだけ接地する足付きだが、スクーターらしい上体を起こしたポジションで、足元の自由度も高かった。

SYM Z1 125 の画像

まずはスクーターの基本である実用的な装備をチェックしてみよう。信号などで停止中に便利なフロントポケットは700ccの容量があり、500ccのペットボトルが立てて収納できるサイズになっている。そしてメットインスペースの容量は公表されていないが、装飾のない小振りなヘルメットと雨具などプラスαを収めることができる。コンビニフックは、ハンドル下とシート下の2カ所に用意されている周到さだ。またメインキーには盗難防止のシャッターがあり、シートや給油口を開けるなど、メインキーにすべての操作が集約されていて便利だと感じた。

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コストの面からどちらか一方が削られがちだが、センターとサイドのスタンドが両方とも標準装備されていることも見逃せない。そして面白いことに、狭い駐車スペースで隣のバイクに当てないように、バックミラーは簡単に内側へ折り畳むことができるのだ。スピードメーターの脇に時計も表示されるので、通勤や通学にも便利だろう。Z1に突出した機能はないが、スクーターとしての基本性能を充実させ、コストパフォーマンスが高いモデルだと感じた。

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SYM Z1 125 の試乗インプレッションは次ページにて

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