カワサキ KLX125

カワサキ KLX125 – ライバル不在のオフカテゴリに登場

掲載日:2010年01月20日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ライバル不在のオフカテゴリに登場
ブランニューな原付2種トレール

2009年12月にカワサキからデビューした原付2種スポーツモデル、「Dトラッカー125」と「KLX125」。特にKLX125はひさびさの新しいトレールバイクということもあり、全国のオフロードファンから熱い視線を集めています。シンプルな空冷単気筒エンジンをスチール製ペリメターフレームに搭載し、フロントフォークはオフロード走行に適した正立フォークを採用。オンロードモデルであるDトラッカーと比較してストロークが25mm延長されており、その分ロードクリアランスも余裕をもった設定となっています。また、タイヤはフロント19インチ、リア16インチというラージホイールのモトクロス用車両と同サイズを採用し、本格的な競技用タイヤを選択することも可能で、一般公道だけでなくオフロードコースで遊べるプレイバイクとしての性能も兼ね備えてるのも特徴です。車体のデザインやブレーキなどの装備はDトラッカー125と共通となっていますが、フェンダーやハンドル、ミラーなどがKLX125専用品。また、カワサキのアイデンティティとも言えるライムグリーンカラーはこのモデルだけの設定です。気になる価格ですが、こちらは339,000円と近年発売された新型車の中でもリーズナブルで、手軽なトレールバイクが欲しいと思っていたライダーにとってうれしいプライスと言えます。原付2種クラスでは他に競合する国産メーカーの車種もなく、唯一無二の存在でもあるKLX125は、ここ最近話題の少なかったオフロードシーンに新風を吹き込むモデルと言えるでしょう。

カワサキ KLX125の画像

カワサキ KLX125の試乗インプレッション

道を選ばない使える性能
乗り易さにも満足

KLX125は、Dトラッカー125同様非常に乗り易いモデルです。取り回しの良い軽量な車体と気持ちよく吹け上がるエンジンの組み合わせは相性抜群で、街乗り用途としてまさに一級品の走りを楽しめます。オフロードバイクの特徴であるストロークの長いサスペンションはオンロードでも特に不満を感じることなく、むしろソフトなフィーリングが乗り心地の良さに繋がっている雰囲気です。フロントが19インチということもあり、兄弟モデルのような鋭いコーナーリングとはいきませんが、レスポンスに程よいゆとりがあるためライダーによってはこちらの方が乗り易いと感じるかもしれません。ポジションはオフロードバイクらしく自由度があり、大人が乗っても楽に体重移動出来るだけの余裕がありました。

カワサキ KLX125の画像

さて、肝心のオフロード性能ですが、今回はフラットダートをメインにテスト。さすがにフルサイズのような安定感とは行きませんが、車体が軽く足つきが良いため不安を感じることは特にありません。むしろ、コンパクトであることの恩恵が大きく、大きいバイクではためらってしまうようなアクションでも積極的に挑戦したくなります。この「2輪2足でもいける!」という安心感は、このクラスならではの利点。残念ながらコースでの試乗は出来ませんでしたが、ハードなジャンプ以外はなかなか楽しめそうな印象があります。オンロードだけでなく、色々な場所をアグレッシブに楽しみたい、そんなライダーに是非乗ってみて欲しい1台です。

カワサキ KLX125の詳細写真は次ページにて

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