LEDヘッドライトや電源ソケット装備で充実! 2018年型マジェスティS 試乗インプレ・レビュー

LEDヘッドライトや電源ソケット装備で充実! 2018年型マジェスティS

掲載日:2018年04月09日 記事カテゴリ 試乗インプレ・レビュー   

取材・文・写真/田宮 徹

LEDヘッドライトや電源ソケット装備で充実! 2018年型マジェスティS

YAMAHA MAJESTY S

市街地でのフレンドリーな操縦性と
高速道路にも乗れる利便性

初代マジェスティSは、都市部で扱いやすいコンパクトなボディサイズと、コミューターとしての利便性、スポーティな走行性能などを融合したモデルとして開発され、2013年10月に発売が開始された。生産はヤマハモーター台湾。日本では排気量125cc超250cc以下の軽二輪クラスとなるため、高速道路にも乗れるコンパクトスクーターという位置づけとなる。

新登場以来、限定色の追加を含めたカラーリング変更が繰り返されてきたこのマジェスティSが、2018年2月にマイナーチェンジ。155cc水冷単気筒エンジンや約32L容量のシート下トランクはそのままに、フロントまわりのデザインが一新され、利便性を高めるアイテムも追加されたのだ。

ヤマハ MAJESTY S 特徴

LEDヘッドライトの新採用で
より上質なフロントフェイスに

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

2018年モデルでの変更で中心となるのは、LEDヘッドライトの採用。これまで、ポジションランプとテールライトのみLEDを使っていたが、このモデルではハイ・ロー両方のヘッドライトもLED化された。ロービーム時はリフレクター、ハイビーム時はプロジェクターという構成だ。当然、ヘッドライトの造形も刷新され、併せてフロント外装カバーやフロントウインカーのデザインも見直された。これにより、さらにスタイリッシュなマスクを手に入れている。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

基本的にはこれが主な変更点だが、加えてこのモデルでは、500mlペットボトルが余裕で収納できるフロントポケットの上部に、DC12Vアクセサリーソケットが追加されている。移動中にスマートフォンなどの充電が可能となり、利便性がより高まってる。

ヤマハ MAJESTY S 試乗インプレッション

市街地での自在感に優れた
コンパクトボディと俊敏な加速力

シート高は795mmで、同じ排気量帯のエンジンを搭載するNMAX155と比べて30mm高く、軽二輪フルサイズのエンジンを積むXMAXと同数値。またがると、車体から受けるコンパクトな印象に対して、やや高めの印象を受ける。身長167cmの筆者がまたがって両足で支えると、足の裏が半分ほど接地する程度だ。ただし、車重が250ccクラスと比べれば軽いことから、それほど不安はない。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

シートは、ライダー側の前後長がやや短めの印象。フロアボードに行儀よく足を置くと、ヒザが90度近く曲がる。ただし、フットレストの前側には足を投げ出すスペースがあるので、ここも活用すれば窮屈さは感じない。ライダー側のシートをこのような設定としたおかげで、タンデムシートの居住性はかなりよい。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

コンパクトな車体がもたらす、市街地での自由度

市街地で乗りはじめてまず感じるのは、コンパクトな車体の扱いやすさ。まず、シートから見る車体前側がとてもスリムな印象で、操縦しやすさが伝わってくる。ハンドルはアップライトで、それほど幅がなく、適度に絞られている。狭い路地にもグイグイ入っていけそうなイメージを、ライダーに与えてくれるのがうれしい。

そして実際、軽二輪クラスではあるが、一般的な250ccフルサイズクラスとは比較にならないほどの自由さがある。スリムなだけでなく、ホイールベースや車体全長も250ccフルサイズと比べて短く、市街地でコミューターとして活用するさまざまなシーンで、ストレスなく操っていける。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

しかし、コンパクトなことだけがマジェスティSの魅力ではない。例えばエンジンは、軽二輪最大枠と比べればだいぶ排気量が小さく、どちらかと言えば原付二種クラスに近いが、その加速力は十分で、俊敏に市街地を駆け抜けたり、郊外でスポーティに楽しんだりすることが可能だ。最高出力こそ15馬力だが、CVTによる自動変速はスムーズで、実用域における加速の谷はない。フルスロットルなら、発進加速から60km/hまで、一気に到達してくれる。

さらに、高速道路で料金所やインターチェンジなどから流れに乗る場合、60km/hから上でも力強くスムーズな加速が続いていく。とくに速さを感じるのは80km/hくらいまでだが、もちろんその後も100km/hまでしっかり伸びるので、日本の高速道路事情を考えれば、高速道路の常用も十分に想定できる。さすがに、長距離を巡航するなら軽二輪フルサイズのほうが向いているが、「普段は一般道が中心だけど、都市高速とかをたまに使う」とか、「基本的には一般道ばかりだけど、いざというときに乗れないのは嫌だ」なんてユーザーにはちょうどよいだろう。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

前後13インチ径のホイールと、このクラスとしてはやや長めなホイールベースがもたらすハンドリングは、軽快感がありながらも、安心してスポーティに走らせられる安定感がある。車体が軽く、着座位置も高めなので、リーンさせるのには軽さがあり、寝かせていく過程で変なクセもなくて扱いやすい。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

ABS仕様は設定されていないが、ブレーキは非常にコントローラブルで安心感がある。そして、深く握ると非常によく効く。さすがにリアは、ハードに掛けすぎるとロックさせやすいが、そのような状態でも、ホイールベースが長めなおかげか制御下に置きやすい。試乗車は新車に近い状態でリアサスペンションがややハードに感じられたが、これは乗っていくうちにちょうどよくなると想像できる。また、タンデムライディング時には、この設定でもよさそうだ。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

原付二種にはない価値

原付二種と30cc差とはいえ軽二輪クラスなので、税金や保険などは、原付二種と比べれば高くなる。しかし、任意保険の価格差は年齢やクルマを所有しているかどうかによって違うとはいえ、月額でそれほど大きな差にはならない。その少しの差で、高速道路に乗れるメリットや、タンデム走行時の余裕、あるいは俊敏な加速力を得られるのなら、価値は高い。

混雑する都市部で二輪車をコミューターとして使用する人や、タンデム移動の機会が多いライダーには、とくにお薦めしたい。もちろん、コミューターとしてだけではなく、シート下に荷物を適当に詰めて、ショートツーリングに出かけても、軽快で俊敏かつ気軽に楽しめる。

ヤマハ MAJESTY Sの試乗インプレッション

詳細写真

走行安定性と軽快性のバランスに優れた、前後13インチ径のアルミキャスト製ホイールを採用。ブレーキは前後ともディスク式で、フロントにはスポーティな印象を高めるウェーブ形状のディスクを採用している。

エンジンは、小中排気量帯のスクーターでは一般的なユニットスイング式。アルミ鍛造ピストンを採用したサイドラジエター式の水冷単気筒エンジンに、CVTによる無段変速機構とスイングアームが組み合わされている。

2018年型の熟成時に、LEDヘッドライトを新採用。ロービームは中央部のリフレクタータイプ、ハイビームは外側のプロジェクタータイプが担当する。その周囲に、LED導光ポジションランプも搭載。ウインカーも新形状だ。

日本では2013年秋に発売が開始された初代から採用されていたLED仕様のテールランプは、2018年型でインナーブラック処理が施されている。ウインカーは、前後ともハロゲン仕様のクリアレンズタイプが踏襲されている。

ライダー用のフロアボードは、トンネル部を廃したフラットな形状で、乗り降りしやすさやライディングポジションの自由度を向上してある。やや短めだが、これを補うため前方のインナーパネル両サイドに足を置ける場所がある。

タンデムライダー用のフットレストは、ワンプッシュオープン式の折りたたみ式バータイプ。ボディをスリムなデザインにできることに加えて、タンデムライダーが履くさまざまなフットウエアの靴底形状にフィットしやすいメリットがある。

シートは、ライダーの着座位置を十分に確保しながら、タンデムシートの快適性も重視。前後の段差を大きめに取ることで、ライダーの腰部がホールドされやすい形状としてある。後席両サイドにはグラブバーも搭載している。

ハンドルはカバーレスデザインで、乗車時に眺めるフロントまわりはすっきりとした印象。その奥に、ボディマウントの3連メーターを備える。中央部に指針式回転計を配置することで、スポーティなイメージにまとめてある。

シート下のトランクは、約32L容量を確保。一般的なサイズのフルフェイスヘルメットが1個収納でき、その状態でもさらにレインウエアなどを入れられる余裕がある。シートは、解錠すると自動で開く構造となっている。

500mlサイズのペットボトルが余裕で収納できる約2.7L容量のフロントポケットと、上質感があるアルミ製の可動式コンビニフックを採用。さらに2018年型では、ポケットの右上方部にDC12Vアクセサリーソケットが追加された。

ガソリン給油口は、フロントインナーパネル左側に配置されている。解錠は、中央部のカバーに隠されたキーシリンダーで。ガソリンスタンドでシートを開ける必要がないのがうれしい。レギュラー仕様で、7.4Lタンクだ。

メインキーシリンダーは盗難抑止シャッター付き。左下部のレバーを操作するとカギ穴が隠され、キーヘッド部を右の穴に合わせて回転させるとシャッターが開く。メインキーをオフの状態から左に回すと、シートが解錠される。

SPECIFICATIONS – YAMAHA MAJESTY S

ヤマハ MAJESTY S 写真

価格(消費税込み) = 37万2,600円
※表示価格は2018年3月現在

市街地でも扱いやすい車体サイズと俊敏な走行性能を両立させ、高速道路にも乗れる排気量を与えたのがマジェスティS。新登場から約4年半が経過した2018年型で、フェイスリフトが施された。

■エンジン型式 =水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ

■総排気量 =155cc

■ボア×ストローク =58.0×58.7mm

■最高出力 =11kw(15PS)/7,500rpm

■最大トルク =14N・m(1.4kgf-m)/6,000rpm

■燃料供給 =フューエルインジェクション

■トランスミッション =Vベルト無段変速式

■サイズ =全長2,030×全幅715×全高1,115mm

■ホイールベース =1,405mm

■シート高 =795mm

■車両重量 =145kg

■燃料タンク容量 =7.4リットル

■Fタイヤサイズ =120/70-13

■Rタイヤサイズ =130/70-13

■ブレーキ形式(F/R) =油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク

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