掲載日:2020年03月29日 プロが造るカスタム
取材協力/PMC記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
金属パーツはブラックかシルバー、ボディカラーはファイヤボール。スモークのウインカーやヘッドライトも合わせて抑えた色調から、いかにもプロダクションレーサーといった雰囲気を漂わせるZ1。Z系各種パーツで知られるPMCのいわゆる開発用車両で、装着されるパーツは、ほぼすべてボルトオン仕様となっている。同社の製品や試作品のテストベッドでもあり、そういった意味でもPMCが見ている「Zの今」が分かる1台と言っていいだろう。
使われているパーツ群を見ていくと、AP製CP2696キャリパーを装着したフロントブレーキ、ダブルレールタイプのスチール製スイングアーム、KYBφ36mmフォーク(後に製品化されたPMC・KYB36Zの試作品)、CRスペシャルキャブレターというように、基本的な方向性はZ現役当時の1970年代テイスト。
しかし、そこに新しい要素を盛り込んでいるのが大きな特徴とも言える。リザーバータンク一体式で純正ライクな外観を持つフロントマスターシリンダー、マルチホール+スリットタイプのオリジナルGrazyブレーキディスク、それからステムを始めとする各部アルミビレットパーツなどは、その一例。こうした新しいパーツ群がこのZ1で開発されているわけで、1970年代テイスト品も新しいものもどちらも、PMC経由で入手することが出来る。
スタイルはオーセンティック、つまり普遍。しかしながらZ45年、Zカスタム30年超の歴史で、内容は確実に進化しているのだ。
フォークはKYBφ36 Zの試作品でステムはPMCアルミ削り出しキット。フロントマスターはリザーバータンク一体形のニッシン製でキャップもPMC製ビレット品だ。
ワイセコφ73mmピストンによって1105ccに排気量アップしたエンジン。カムはウェブ395でポートは鋳肌を除去する程度の軽めのポーティングに留めている。クラッチはJ系純正にコンバート。キャブはCRφ31mmでEXはPMC Grazy LOUDEX(グレイジー・ラウデックス)。
2.75-18/4.50-18のアルミホイールはPMCソード・マトリックス。
前後ブレーキはCP2696+Grazyワークスエキスパンドディスクという構成。キャリパーサポートも前後ともPMCだ。
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