掲載日:2019年11月24日 プロが造るカスタム
取材協力/サンクチュアリーコウガ TEL 0748-72-4158記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
サンクチュアリーコウガのZ1。ブラックアウトした足まわりやノーマルとは微妙に異なるラインのタイガーカラー、ナイトロンサスなどが目を引くが、同店ではオーソドックスと言える構成。近頃同店では、意外とも言うべきか、補機類の分野で独自性を追求するお客さんが増えているそうだ。
「今どきのバイクを見ていると、いかにも後付けという感じで、ハンドル周辺にETC車載器やUSB電源が装着されてることが多いですよね。RCM(リアル・コンプリート・マシン。サンクチュアリー各店でベース車選びから行って製作されるカスタムコンプリート車)のオーナーさんには、そういう面で残念な思いはしてほしくないので、最近は車両ごとにいろいろな工夫をしています」(同店代表・立入さん)
このZ1の場合は、メーター間のキーホルダー用の穴にUSB電源、イグニッションキーシリンダー部にETC用パイロットランプを設置。一方でイグニッションユニットはサイドカバー内に収め、キーは非接触式を採用している。「メーターにもこだわる人が増えていますよ。このパーツは、程度のいい純正が少なくなっていることなどもあって、最近ウチではRCMの雰囲気にマッチした高品質な指針式メーターとして、ドイツのモトガジェットやイギリス製スタックを選ぶ人が多いです」(同)
ここで社外メーターを使う場合、Zらしいスタイルの維持が難しくなるため、ケースは砲弾型の純正/リプロ品を加工して使うのが一般的。その作業の確実性を重視する同店は、専用のカシメ工具を導入することで、パッと見ではいじった部分が分からないほど、自然な仕上がりを実現している。