掲載日:2019年09月22日 プロが造るカスタム
取材協力/リモーション記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
この車両のオーナーがリモーションを初めて訪れたのは、10年ほど前のこと。当初はパーツに関する相談から始まった付き合いは、年を経るごとに親密になっていき、近年ではマシン全体のメンテナンスを同店が担当している。
「オーナーさんは30年以上前からこのCBXを愛用していて、ウチを訪れるようになった頃には、ほぼ現状の形になっていました。アルミ製シートレールや外装部品などワンオフパーツが非常に多いので、当初はいろいろと気を遣いましたが、現在は各部の状況をきっちり把握しているので、作業を行う際の迷いはまったくないです」(リモーション代表・横川さん)
そんな同店の真摯な姿勢に信頼感を抱いたオーナーは、ステッププレートの製作やリアブレーキの変更、FCRキャブレターの取り付け、フォークのチタンコーティングなど、さまざまな作業を同店に依頼。数年前にはエンジンもフルO/Hした。
「この車両に限らず、ウチでCBXのフルオーバーホールを行う場合は、バルブのポリッシュ加工やポートのスムージング、ピストンとコンロッドの重量合わせ、クランクシャフトのダイナミックバランスなどが定番になっています。中でも、重量合わせとバランス取りの効果は絶大で、6気筒エンジンならではのスムーズで軽やかなフィーリングが、さらに濃厚に味わえるようになるんですよ」(同)
こういったノウハウは、創業当初から数多くのCBXを手がけ、この機種の構造を熟知している、リモーションならではだろう。