掲載日:2018年11月18日 プロが造るカスタム
取材協力/モータークラブ・ゲズンハイト 記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
1980、1990年代のレーサーレプリカを得意とするゲズンハイトが、常日頃から最も重視しているのは、好調を維持するためのメンテナンス。ここに紹介する1996年型NSR-SEも、2年前に初入庫した際は、エアクリーナーとキャブレターの整備を行い、モディファイに着手したのはその数カ月後だった。
「まずは現状の構成で最もいい状態を乗り手が体感しておかないと、以後の方向性が決められないですからね。このマシンに関しては、入庫時から各部に手が入っていたので、ウチで行ったカスタムはフロントまわり一式とリアブレーキ、外装部品くらいですが、現状のバランスはなかなか良好なので、今後はコンディションを維持することを念頭に置きながら、整備とカスタムを行っていく予定です」(ゲズンハイト代表・伊藤さん)
NSRに精通した伊藤さんは、STDと上位仕様のSE/SPの違いをどう考えているのだろう。「今となってはSE/SPにそんなに大きな魅力はない気もします。SE/SPの前後サスにはSTDより豪華なダンパー調整機能が備わり、SPはマグホイールが標準ですが、現代パーツで足まわり変更する場合は、この辺の優位性はなくなりますから。
また、SE/SPの乾式クラッチは、ソリッドなタッチが得られる一方で、ハウジングとプレートの劣化が湿式のSTDより早いし、作動音がうるさいので、エンジンの異音を察知しづらいんです。そうした点を考えると、これからNSRの購入を考えている方は、SE/SPに執着する必要はないと思いますよ」(同)
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