掲載日:2017年08月28日 プロが造るカスタム
取材協力/ビーアールシー
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです
イタリアの雄、ビモータと言えば1970年代、オリジナルのトラスフレームにホンダエンジンを搭載したHB、スズキエンジンを搭載したSB、カワサキエンジンを搭載したKBなど、数々の優れたカフェレーサーを生み出したことで有名だ。そのキットパーツは当時日本でも販売されていたが、今回BRCが製作したのは、その当時のビモータスタイルのカフェレーサーである。
「オリジナルパーツにこだわって、日本国内をさんざん探したんですが、40年以上前のパーツなので、まったく見つからなかったんですね。そこで海外のビモータマニアがストックしていたオリジナルを探し出して購入、日本に輸入したんです」そう語るのは、この車両のオーナーにして同店代表の渡邊さん。
そのキットパーツにはサイドカバーも存在したが、この車両ではビート製アルフィンカバー(アルミ製でルーバー状フィンを持つデザイン。当時の国内でも大流行したパーツだ)を装着、キジマ製ドレスアップカバー(バフタイプ)、BRC製手曲げショート管に砂型セブンスターキャストホイールなど、日本流のアレンジも随所に盛り込んでいる。スイングアームはビモータ製、リアサスペンションはコニー製細巻きタイプとくれば、この外観に異を唱える者は、まずいないだろう。
興味深いのは、この車両がZ1でなく、750RS=Z2をベースとしていること。あくまでも『1970年代、ビモータ製キットパーツを装着したZ2カフェ』という路線を踏襲しているわけで、そういった意味でもコンセプトは終始一貫している。何よりもパーツを探し出す苦労を厭わない姿勢、困難に直面してもブレないコンセプトには、ただただ脱帽するしかないのである。
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