掲載日:2017年04月24日 プロが造るカスタム
取材協力/エクステンション
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
一見Z1000Jカスタムに見える、この車両、実はベースはZ1100GPだ。製作したのはエクステンション。速いZを作ることで知られるが、この車両のコンセプトはそこではなく「快適な走りの追求」だ。
元々オーナー付きで製作した車両だが、後に同店代表の荒谷さんが買い取り、自らの愛車兼エクステンションカスタムのテストベッドとして活用しているとのこと。前オーナー時代はかなりパフォーマンス重視で仕上げられていたそうだが、荒谷さんの手元に来てからは、仕様も大きく変えられているとのこと。
「エンジンは出力重視の高回転型、車体も高荷重設定に仕上げていたのですが、その仕様がストリートを走るのに適しているのか?という疑問を感じるようになりました。そこで、エンジンは中低速の出力カーブを持ち上げるように手を加えましたし、足まわりももっと気軽に気持ちよく曲がれることを重視してモディファイしました。フロントフォークは、ノーマルを加工したものですが、街乗りやツーリングでは十分な性能だと思います」と、荒谷さん。
外装も以前はオールペンが施され、ルックス面でも主張が強かったそうだが、この落ち着いたイメージのものに載せ換えられたのも、気負わずに乗りたいという意識の表れだ。
「乗り手に過度な緊張を強いるようなバイクは、楽しめる場所が限られてしまいます。でもこのバイクは、ちょっとそこまで、いつでも気軽に乗れるZ。だけどノーマルより速くて、より良く曲がる。どこで乗っても楽しいバイクを目指しています」
荒谷さんの考える「快適な走り」、そしてエクステンションの「今」が、リアルに反映された1台。このように作りも、見直されていい時期だ。
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