掲載日:2015年12月18日 プロが造るカスタム
取材協力/モーターサイクルショップNAC (TEL 096-354-0933)
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
1997年にデビューしたホンダX4。そんなX4をベースに、あくまでも走りにこだわったチューニングを続けているのが、モーターサイクルショップNACの立野さんだ。その内容は、あくまで『純正パーツの持てる力をフルに発揮させる』という究極のファインチューニング系。たとえ社外パーツを使ったとしても、そのポリシーは一貫している。その代わり、と言ってはなんだが、カスタムペイントは、思い切り派手に遊ぶ。そして、とにかく走り倒す。それがNAC・立野流なのである。
「カラーリングの打ち合わせには、とにかく気を遣いますね。オーナーのイメージ通りの色や光り具合を、いかにしてペインターに伝えるか。ここのところで、仕上がりが大きく異なってくるんです」(立野さん)
ベースは1998年式でフレーム補強などはなし。フォークは純正φ43mmをベースにダンピング特性をオリジナルとしたNACスペシャル。インナーはチタンコート、アウターはキャンディパウダーコート仕上げとなっている
この車両も、元は立野さん用X4(青)の色違いバージョンでペイントされていたそうだが、その後、独自に進化。キャブや足まわりのセッティングなどに関しても、かなりシビアに詰められているという。そう聞くと、ほぼ完成型なのかと思ってしまうが、今後はエンジンのオーバーホール、フレームのパウダーコートなど、メンテナンス&レストア的メニューを予定しているところだ。これもデビューから15年以上を経た車種ならでは、といったところかもしれない。
「フレームからオーバーホールしたいという依頼も結構多いんですが、これって1990年代後半以降の車種では、まずあり得ないですよね。従来、カスタムメインだったX4も、今後はいかに長く乗り続けられるかといったアプローチに変わっていくんじゃないでしょうか。もちろん、ノーマルに戻していくというのも、ひとつの方向性なんだと思います」(同)
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