掲載日:2015年08月19日 プロが造るカスタム
取材協力/BLファクトリー
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2014』に掲載された内容を再編集したものです
1980年代初頭に限定生産されたZ1000R系は、一時のローソンレプリカブームもあり、かなりの数が日本に逆輸入され、そして多くがカスタムされた。ただし、R1、R2の集合マフラー装着モデルが各1,000台弱、R2の4in2、いわゆる通常の2本出しモデルが4,000台ほどと、数も限られていたため、実際には同系のZ1100GPをベースとしたカスタムも多かった。このあたりはZフリークなら誰もが知るところだろう。それより問題なのは、こうした経緯を経てきた結果、ノーマルに近いコンディションを保ったR1/R2の個体が、現在ではかなり少なくなってしまったということである。本当のZファンが心配しているのは、まさにこの部分なのだ。
BLファクトリー代表・梅木さんもそんなひとり。事実『できるだけオリジナルに近い状態から乗り始め、ノーマルがどういうものか知ってほしい』と語るショップオーナーは多い。その背景には、少なからずこうした事情が影響している。
「この車両は、元々ノーマルにCRキャブのみ装着されていたものを、フルレストアして納車したんですね。その後、オーナーさんからの希望に合わせてステップ、ホイール、マフラーなどを変更しましたが、ノーマルの雰囲気をできるだけ大事にして、派手さを感じさせないカスタムを心がけたつもりです」(梅木さん)
現在装着されているホイールは前後18インチでリヤアームも同時交換されているのだが、フォーク、ステムなどはノーマルなので、戻そうと思えばいつでもフルノーマルに戻すことができる。これを面白みがないと取るか、それともベース車両を大切にしていると取るかは、これはもう、見る人の考え方次第だろう。
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