スズキ HAYABUSA1300 GSX1300R
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スズキ HAYABUSA1300 GSX1300R – 快適さと獰猛さをもつ猛禽類

掲載日:2008年01月30日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ HAYABUSA1300 GSX1300Rの試乗インプレッション

スズキ HAYABUSA1300 GSX1300Rの画像

背筋に感じる圧倒的なパワー
快適さと獰猛さをもつ猛禽類

さて、早速迫力ある車体にまたがりエンジンに火を入れると、大排気量マシンにふさわしい低音でアイドリングを始める。昨今の規制にあわせた大型のサイレンサーによって音量こそ抑えられているものの、両足からは獰猛な猛禽類のようなエンジンの存在を確かに感じた。一般市販モデルの中でもずば抜けたパワーを持つだけに、ゆっくりとスロットルを開けてみると…これが驚くほどジェントル。低回転からの太いトルクのため、わずかなアクセル開度で交通の流れに乗ることは可能だ。ただし使用できる回転域は1/3以下、ギアも3速までで十分。アルティメットスポーツの真の実力は発揮できないものの、この日常域での使いやすさと余裕は特筆すべきもので、世界最速クラスのモンスターという気負い無しにストリートを楽しむことが出来る。むしろ余裕ある走りが、他の車両に追い抜かれてもいらだたない「心の余裕」まで与えてくれる。S-DMSのモードも無理にマイルドにすることなく、そのままでも十分な快適さだ。

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そして、高速道路などのハイスピードエリアに入れば隼の持つ本当の顔を見せ始める。スロットルを大きく開けていくと、街中のジェントルな印象とは打って変わって獰猛なパワーを吐き出し始め、スピードメーターもタコメーターも滑らかに駆け上がっていく。そのパワーフィーリングは背筋にゾクリとくる危険な魅力で、ライダーを虜にしてやまない。サスペンション、ブレーキともにパワーを受け止めるに十分なポテンシャルを持っているため、ついつい目の前がクリーンになると開けたくなってしまう。もちろん、究極的な側面だけでなく、ハイスピードツアラーとしての実力も格別。防風効果の高いカウルと意のままに加速できる力、安定性の良いサスペンションは快適なクルージングを約束してくれる。速さやパワーだけで無く、ツーリングマシンとしての側面を持つ隼は、大排気量のスポーツモデルという先入観に収まらない魅力を持っている一台と言えるだろう。

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