【ハスク・スヴァルトピレン401】元気なエンジンはストリートでは敵ナシの面白さ!?

掲載日:2018年09月20日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/小松 男

ハスクバーナ スヴァルトピレン401 試乗インプレッション

純粋にバイクの楽しさを
味わえるウェルバランス

シート高は835mmとスペック上ではやや高い数値となっているが、ストロークに余裕を持たせた動きの良いサスペンションを採用していることもあり、跨ってしまえば足つきはさほど気にならないだろう。むしろシート高よりもシートそのもののサイド部分が角張っていることが長時間乗車時において内腿に違和感を覚えたことを加えておく。ほぼ一文字のバーハンドルが備えられておりスクランブラー的なポジションを想像していたのだが、思ったよりも低めにセットされており、ちょっと前のストリートファイターバイクのようなライディングポジションとなる。
つまり、もしオフロードに入ってスタンディングするのならハンドルをもう少し高くしたいところということだ。ただ走り始めるとすべてにおいてバランスがとれていることが伝わってくる。

ハスクバーナ スヴァルトピレン401の試乗インプレッション

キャスター角は25°と、最近の同クラスでは一般的とも言えるものだが、なにせホイールベースが1,357mmと短い。さらに着座位置が軸間のほぼ中心部であるため、相当にクイックなハンドリングとなっている。低速時などは言い方によってはオーバーステアとも捉えられるほどのこの強い切り込みこそがキャラクター要素となっているのだ。さらにエンジンはショートストロークシングルならではの爆発的な回転上昇を楽しめる。

6,000~9,000回転域でのピックアップ良さはクラス随一と言っても過言ではなく、スロットル操作だけでフロントを軽々と浮き上がらせることができる。トルクを武器に力強い走りを楽しめるのだが、レブリミットが1万1,000回転で作動してしまうのはやはり忙しく、高速走行時などはやや残念に感じたところではある。ただし総じてスポーティな仕上がりだ。390DUKEを基礎としているには違いないが、スヴァルトピレンの方がさらに攻撃的な印象を受けた。

ハスクバーナ スヴァルトピレン401の試乗インプレッション

あえてネガティブポイントを挙げるとするならばライディングポジションだ。身長178cmの私の場合、スポーツランを楽しむ際にはタンデムシートに半分お尻をのせる格好となる。バイクの場合、自動車のように気軽にシートポジションを変更できないので仕方ないが、ライダーからパッセンジャー部分までフラットなシートにしてもらえれば自由度は高かったと思う。

ハスクバーナ スヴァルトピレン401の試乗インプレッション

ワイヤースポークホイールや、セミブロックタイヤ、バーハンドル、そして何よりもブランドのバックボーンからくるイメージなどから「オフロードもいけるのでは」という匂いを漂わせるスヴァルトピレンはあるが、実際のところはルックに過ぎず、これはストリートユースに特化したモデルだと断言する。ただ、ストリートでは敵なしと感じさせてくれる程に快活かつ自由自在に走らせることができるのは事実。ロングツーリングこそあまりお勧めはできないが、365日、まさしく毎日乗っても飽きることの無いファンバイクに纏められている。

ハスクバーナ スヴァルトピレン401の試乗インプレッション

スヴァルトピレン401の詳細写真は次のページにて

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