【ハスク・ヴィットピレン701】魅力はデザインだけに非ず! 実は硬派なスポーツバイク

掲載日:2018年09月27日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/小松 男

ハスクバーナ ヴィットピレン701

HUSQVARNA VITPILEN 701

独特なラインを描いたスタイリングは
ストリートでの視線を釘付けにする

スウェーデン発のハスクバーナ(Husqvana)というブランドの歴史については、今回紹介するヴィットピレン701(VITPILEN701)の親類モデルにあたるスヴァルトピレン401(SVARTPILEN401)のインプレ時に簡単に説明しているので、ここでは割愛させていただくが、あまり耳慣れないバイクブランドかもしれない。まあスウェーデンそのものがイメージしやすい国ではないことが第一に挙げられるのだが、身近なところでは家具のIKEAやファストファッションのH&M、カメラ好きならハッセルブラッドに憧れを持ったことがあるかもしれないし、バイク/クルマ関係ではプレミアムサスペンションのオーリンズ(OHLINS)は外せないだろう。様々な分野においてインターナショナルな企業をたくさん保有する国なのである。

ハスクバーナ ヴィットピレン701の試乗インプレッション

そんなスウェーデン生まれのハスクバーナは元来モトクロス、エンデューロ、スーパーモタードなど、いわゆるどろんこ系(オフロード)のモデルに強かったのだが、同社の最新モデルであるヴィットピレン701はセパレートハンドルやハイグリップタイヤを持たせたロードスポーツモデルだ。その裏には2013年にKTMグループの親会社にあたるピエラ・インダストリーAG傘下に入っているということがあり、実はヴィットピレン701のベースとなっているのはKTM・690DUKEなのである。

ハスクバーナ ヴィットピレン701の試乗インプレッション

元をたどればKTMもオフロードモデルを主体としたブランドだったが90年代にロードよりのモデルであるDUKEを登場させ、その後もRC8などのスーパースポーツモデルを輩出し現在に至っている。現行のミドルクラスDUKEがパラレルツインエンジンを搭載する790DUKEになったこともあり、マーケティング的にバッティングすることを回避してヴィットピレン701が690DUKEをベースとされたことも考えられるが、そういった事情は関係なくともヴィットピレン701は690DUKEとはまったくの別物と言える仕上がりとなっていることが伝わってくるものである。

ハスクバーナ ヴィットピレン701の試乗インプレッション

なんといっても北欧デザインならではというべきなのか近代建築のようなモダンなデザインが目を惹きつけるではないではないか。実際のところテスト車両を引き上げた直後、高速道路の料金所のスタッフに「これなんて言うバイクですか?」と聞かれ、さらには立ち寄ったコンビニでも「このバイクどこのですか?」と立て続けに尋ねられたほど注目度が高いのである。そんな人の目をくぎ付けにするヴィットピレン701、その中身に迫るとしよう。

ハスクバーナ ヴィットピレン701の試乗インプレッション

ヴィットピレン701の特徴は次ページにて

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