ヤマハ XT1200Z スーパーテネレ
ヤマハ XT1200Z スーパーテネレ

ヤマハ XT1200Z スーパーテネレ – パリダカマシンの名を受け継いだエンデューロツアラー

掲載日:2011年12月01日 試乗インプレ・レビュー    

パリダカマシンの名を受け継ぎ
現代に蘇ったエンデューロツアラー

世界一過酷な冒険レース、パリ-ダカール・ラリーで活躍した 『XTZ750 スーパーテネレ』 のイメージそのままに、新設計の並列2気筒 1200cc エンジンと現代的な装備で生まれ変わったエンデューロスポーツツアラーが 『XT1200Z スーパーテネレ』 である。“テネレ砂漠” の名を冠したそのペットネームは、1979年開催の第1回パリダカ優勝マシンである 『XT500』 から発展した単気筒の 『XT600 テネレ』、そして進化版である並列2気筒の 『XTZ750 スーパーテネレ』 へと続く伝統の重みを持つものだ。

ヤマハ XT1200Z スーパーテネレの特徴

最新の電子デバイスによる
ライダーサポート機能が充実

XT1200Z スーパーテネレのコンセプトは「Ultimate Gear for Intercontinental Adventure」…つまり世界中を冒険するための究極のマシン、ということだ。ハイアベレージの高速道路からワイルドな未舗装路まで、あらゆる道を越えて大陸を横断する性能を持ったスポーツツアラーという位置付けになる。

これを実現するために、エンジンは新設計となる水冷並列2気筒、排気量 1200cc を採用。低速トルクに優れ鼓動感を楽しめる 270 度位相クランクとしているのが特徴だ。吸気系には R1 や R6 で実績のある電子制御スロットル 『YCC-T』 を採用し、エンジンレスポンスと環境性能の向上が図られている。

ヤマハ XT1200Z スーパーテネレの画像

また、モトGPマシンからの技術フィードバックであるトラクションコントロールを搭載し、路面状態に合わせて3段階での調整が可能になっている。さらに YCC-T との連動によってエンジンパワーを最適化する 『YAMAHA D-MODE』 を搭載。スポーツライディングを楽しめる “Sモード”、市街地やツーリングでの快適な走りに向いた “Tモード” を使い分けられるなど、最新の電子制御によるライダーサポートが充実しているている点も見逃せない。

ヤマハ XT1200Z スーパーテネレの画像

一方、車体まわりには剛性バランスに優れる高張力鋼管を使用し、エンジンを剛性メンバーの一部として取り込む軽量なバックボーンフレームを採用。工具なしでプリロード調整可能な倒立フォークとリンク式モノショック、電子制御によって最適な制動力配分を実現する前後連動タイプの ABS ブレーキシステムを備えるなど、幅広い走行条件に対応できる設定になっている。高さ調整可能なシートやトップケース装着可能な3ウェイキャリアを標準装備するなど、快適な旅をサポートするユーティリティにも注目したい。

ヤマハ XT1200Z スーパーテネレの試乗インプレッションは次ページにて

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