ホンダ CBR600RR(2020)

掲載日:2020年09月08日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ CBR600RR(2020)の画像
HONDA CBR600RR (2020)

ウイングレット装着で安定性も向上
ジャストサイズのスーパースポーツ

CBR600RRは、サーキット性能とワインディングなど一般公道での扱いやすさを両立したスーパースポーツモデルです。2003年に初代モデルをリリース、2005年、2007年にフルモデルチェンジ、2013年にもマイナーモデルチェンジを行って販売されていました。レースシーンでは、全日本ロードレースのST600クラスやFIMワールドスーパースポーツ選手権をはじめ国内外の様々なプロダクションレースで好成績を収めています。そのCBR600RRの新型モデルとして、最新の電子制御や空力技術を投入したフルモデルチェンジ版が、来る9月25日に発売されることとなりました。

2020年モデルでは、フロントまわりを中心に外装が大きく変わりました。ヘッドライトにはLEDを、フロントカウルの両サイドにはダウンフォースを発生させるウイングレットを採用。このウイングレットは、コーナー進入時の挙動や旋回中のタイヤに掛かる荷重を安定させ、旋回性能を向上させます。またフューエルタンクシェルターは上面を低くして前屈姿勢を取りやすくしたほか、ハングオン時の腕の収まりも考慮したデザインとしています。

パワーユニットは排気量599ccの水冷直列4気筒です。カムシャフトやバルブスプリング、クランクシャフトの材質変更で、最高出力発生回転数を14,000rpmに引き上げました。また、シリンダーヘッドのポート形状やバルブタイミングの変更、スロットルボア径を従来型の40mmから44mmに拡大するなどで、最高出力は89kW(121ps)まで向上。スロットルバイワイヤシステムや、アシストスリッパークラッチなども採用しています。

IMU(慣性計測装置)を用いた車両姿勢推定システムの採用により、ABSは走行状況に合わせてブレーキ圧を制御できるようになったほか、急制動時の後輪の浮き上がりも抑制します。ライディングモードは、パワーモード(出力特性とレスポンス)、セレクタブルトルクコントロール(駆動力)、ウイリー挙動、エンジンブレーキの計4項目の制御を変更でき、制御レベルの組み合わせをユーザーが設定することも可能です。

用意される車体色はグランプリレッドのみ。車両のメーカー希望小売価格は消費税10%込みで160万6,000円となっています。

ホンダ CBR600RR(2020)のここがポイント!
  • ● ダウンフォースを発生するウイングレット
  • ● 高回転化で89kwに出力向上した4気筒エンジン
  • ● スロットルバイワイヤやIMUを採用の電子制御

ホンダ CBR600RR(2020)のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    YZF-R6

    ワインディングやサーキットでのパフォーマンスを意識したスーパースポーツモデル。599cc並列4気筒の出力は87.1kW。消費税10%込みで159万5,000円。

  • カワサキ
    ZX-6R

    ワインディングとストリートに最適化したスーパースポーツ。636cc並列4気筒の最高出力は93kW(ラムエア加圧時97kW)。消費税10%込みで135万3,000円。

  • MVアグスタ
    F3 675

    675cc並列3気筒エンジンのスーパースポーツモデル。ライドバイワイヤや逆回転クランクなどを採用し、最高出力は94kW。価格は消費税10%込みで203万5,000円。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索