カワサキ Z1000

掲載日:2009年12月01日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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KAWASAKI Z1000

ネイキッドらしいシンプルスタイル
男らしい存在感も大きな魅力

これまでカワサキはキZシリーズをはじめ、近年ではゼファーやZRXといったネイキッドモデルを多数発表してきました。そのほとんどがリアにツインショックを採用したネイキッドスポーツで、いずれのモデルもスタンダードなフォルムを大切にした質実剛健なモデルがほとんど。そんなラインナップを一変させるマシンとして、2004年に登場したのが「Z1000」です。完全新設計のコンパクトな車体に、スーパースポーツの代表的モデルとも言えるZX-9Rのエンジンをリファインして搭載。インパクト抜群な4本出しマフラーとマッシブなボディラインの組み合わせはそれまでのカワサキには無いスタイルで、スーパースポーツ譲りの過激なパフォーマンスとあわせて人気を博しました。その後2007年に行われたフルモデルチェンジでは、全体としての雰囲気は継承したもののフレームをはじめ全面的にバージョンアップを敢行。エンジンもよりトルクを重視したものへリセッティングされ、走行性能を大きく引き上げました。さらに2010年モデルでは再度フルモデルチェンジを行い、スタイルをより攻撃的なものへと変貌させただけでなく、完全新設計のエンジンとフレームを採用。シャープなハンドリングとワイルドなエンジンキャラクターを実現しています。いわゆる“ストリートファイター”をコンセプトとするネイキッドの中でも、これほど激しい進化を続けてきたモデルは少なく、カワサキの熱い情熱を感じる1台となっています。

中古車市場においては逆輸入車であったこともあり、いずれの年式も在庫数はあまり多くありません。初期モデルより2007年以降のものが多く、価格帯も相応のものとなっています。年式とともに高い性能を追求してきたモデルだけあって、よりホットな走りを求めるなら新しいモデルを選ぶ方がベター。ただ、2010年モデルがこれまでに無いほど大きく変わっているため、2009年までのモデルが多少なりとも値崩れする可能性は否定できません。良いパフォーマンスを適度な価格で手に入れたい場合は2007~2009年式、Z1000というカワサキのストリートファイターを安価で手に入れたい場合はそれ以前のモデルとなるでしょう。いずれにせよ年式でスタイルや性能にはっきりとした差があるので、予算と自分の好みにあわせてじっくと選ぶことをおすすめします。

年式で見る カワサキ Z1000

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2004年モデル

ZX-9Rのエンジンを新設計フレームに搭載したストリートファイターとして登場。個性的なルックスや迫力ある4本出しマフラーといったエクステリアだけでなく、高回転まで使って走ることをライダーに求める過激なパフォーマンスにも注目が集まった。日本向けモデルとしての販売は無く、逆輸入車として国内市場に流通。

  • ● 搭載されたZX-9Rベースのエンジンは127ps/10000rpmを発生
  • ● 4本出しマフラーは過去のZシリーズへのオマージュ
  • ● 当時のカワサキラインナップにおいては前衛的とも言えるほど過激なデザイン

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2007年モデル

フルモデルチェンジを受けフレームを新設計するとともに、スタイリングを寄りシャープなものへと変更した。エンジン特性も見直されてトルク型に変更されているのも特徴だ。前モデルで話題を呼んだマフラーは変更されたかのように見えるが、後部から見るとしっかりと4本出しスタイルをキープしている。こちらも日本国内モデルの販売は無く、引き続き逆輸入モデルとして販売されていた。

  • ● フルモデルチェンジでスタイリングをシャープな形状に変更
  • ● エンジン特性は高回転型からトルク重視タイプにシフトした
  • ● 外見上は分かり難くなっているが、マフラーは4本出しを継承

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2010年モデル

2010年のフルモデルチェンジではZX-9Rベースから脱却し、完全新設計のエンジンを搭載。出力特性もZ1000にあわせられている。また、フレームも鋼管ダイヤモンドフレームからアルミツインチューブフレームへと変更され、軽量化と高剛性を実現。足回りもリンク式リアサスを水平方向に配置する新機軸が投入されている。スタイリングもより攻撃的で過激なものブラッシュアップされた。

  • ● 完全新設計の1,043cc水冷エンジンを搭載。出力は138ps/9800rpmを発揮する。
  • ● 新設計のアルミツインチューブフレームで高剛性と軽量化を実現。
  • ● スリンク式リアサスを水平に配置するホリゾンタルバックリンクリアサスペンションを採用。

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