バイクブロス・マガジンズスポーツ＆ネイキッド特集記事 › KAWASAKI Z1/Z2 延命治療 【Page3】33年の歳月が染み入るディテイル。コツコツやりましょう!!

【Page3】33年の歳月が染み入るディテイル。コツコツやりましょう!!

掲載日：2010年03月12日 特集記事 › KAWASAKI Z1/Z2 延命治療    

記事提供／2008年12月1日発行 モトメンテナンス No.80

33年の歳月が染み入るディテイル。
コツコツやりましょう!!
長年眠り続けていたZ2なのだが、眠りにつく前にパーツ交換されている痕跡が各所に見られる。どうやらプチレストアしようと前オーナーは考えたのだろうか・・・・。スピードメーター＆タコメーターには昭和の時代に作られたほぼ新品パーツが装着されていた。インジケータカバーも色褪せ無くコンディション良好。完全屋内保管だったらしいが、長期保管には薄暗いガレージが一番イイといった事実を見事証明。   ヘッドライトはカワサキ純正のスタンレー製。残念ながらレンズは黄ばみ、キズも入っていた。交換時にはシビエやマーシャルに？　それともカワサキ純正のスタンレー製に？　今後考えましょう。   フロントフォークアウターはリフレクター付きの純正部品。A4を所有していた当時、このリフレクター付きに憧れ、パーツを購入した記憶がある。ダストブーツはお約束のヒビ割れ。カワサキ純正部品よりも社外品の方が長持ちするとの噂は本当なのか？
現代のモデルや僕のH2やH1‐BのWディスク仕様と比べて、驚くほど効きが悪いシングルディスク。パッドが旧いのか？　いずれにしても　Wディスク仕様への変更は必須項目である。現状は怖いっす。   ラッキーだったのがメインキーとハンドルロックが同一キーだったこと。向かい獅子のオリジナルキー＋当時のカワサキ純正キーホルダー。キーホルダーをインジケータ上の楕円穴に引っ掛けることでインジケータランプの邪魔にならない。   色褪せてはいるものの当時モノ純正スイッチボックスが付いていた。ハーネスを新品コードに交換しつつ、スイッチハウジングやキルスイッチノブは化粧直しでキレイにしようと思う。
マスターシリンダーはH1‐BやH2と同じ部品。Wディスク化するときにマスター本体は井上ボーリングさんにて5/8インチ仕様に加工しようと思う。ボディーのカラーはガンコートペイントを調色して、純正新品部品の雰囲気を再現しようと思う。   おそらく80年代中頃に交換されたダンロップのF6。F6が生産中止されたころに装着したのではないかと思われる。サイドにヒビ割れは無く、ゴムの質感がまだ残っているが、さすがに怖くて本気で走ることができない。F11とK87マークⅡの組み合わせにするか、それともTT100GPやK300GPにするか、トータルフォルムに似合ったタイヤにする予定。   フロントフォークのインナーチューブに大きなダメージは無かったが、摺動部分じゃないところに点サビがあったので将来的には硬質クロームメッキ処理を施したいと思っている。再硬質クローム処理を施すと、後々サビに強いという特徴もある。
カワサキ純正なのか？　それとも社外品なのか不明だが、ロングステーのZ2ミラーが装着されていた。70sカスタムの定番はZ2ショートなのかも知れないが、当時僕は、初期のヤマハSR純正部品の角型クランプ式ミラーを好んで使っていた。最近、SRミラーはまったく見ませんよね。復刻されないかな？   左スイッチボックスも純正部品。右スイッチボックスと同様に、全バラにしてハーネスを引き直し、リペイントで化粧直ししようと思う。  
サイドカバーエンブレムは外されていた。しかもパワーフィルターを無理やり取り付けたのか、前方は無残にもカットされていた。外装パーツは現車とは別にもう1セット見つけて、リペイントしたいと思う。カラーリングは「火の玉!!」じゃなくて、1975年式Z2-Bのもうひとつのカラーリングである「青玉虫」仕様にしたいと思う。当時はマルーンが流行っていたので（自動車も）、茶玉虫と呼ばれるタイプが数多く出荷された経緯がある。240ZGもカッコ良かった!!   キャブレターもZ2-B純正。キャブレターはショップさんでオーバーホールされてピカピカ状態。その甲斐あってエンジンは絶好調。始動性も抜群。Z2-B後期モデルのアルミ製スロットルプーリー仕様だ。   キックアームは何故か細身の初期型Z2用。火の玉時代のみ細身のアームだったらしいが、そんな部品が付いていた。将来的には再メッキしようと思う。
ドレミコレクション製のベルト付きリプロシートに交換されている。ボロい純正シートもあるので、それはそれでスペアとして張り替えようと思う。   ドライブチェーンへのオイル供給システムを装備するのが初期Z2～Z2-Bまでの特徴だ。A4になるとシステムは廃止されてバッテリーの搭載位置が下になり、エアクリーナーケースに吸入ノイズを消すための筒型サイレンサーが追加されていた。  
マフラーはA4/A5/D1に装着されていた「S76」刻印タイプ。大きな凹やキズも無いので磨いて使おうと思うが、リプロパーツの新品マフラーも魅力的だ。   前後スポークは驚きの輝きを保っている。張り換えはもったいないので、そのままで走ろうと思う。リムも輝いているので振れ取りのみ行おうと思う。   シートカウルもこの状態。玉虫系はグリーンメタリックをペイントした上にカラークリアで着色しているようだ。カラークリア層は爪で引っ掻くとパリパリ剥がれ、下からはグリーンメタリックが出てくる。
マフラーバッフルにはボコボコに穴あけされた痕跡があり、それを溶接にて塞がれていた。まずはディフューザーをリプロ部品に交換か!?   リアショックはキレイでダンパー抜けは無かった。スプリングのみ再メッキ処理が施されていた。    

 

  1. Page1KAWASAKI Z1/Z2 延命治療　～エンジンを壊さないために～
  2. Page2編集部で購入したZ2-Bは1975年モデル。
  3. Page333年の歳月が染み入るディテイル。コツコツやりましょう!!
  4. Page4エンジンコンディションの確認作業から始めよう。
  5. Page5本格走行前に確認しておきたいヘッドカバーの内側。
  6. Page6カムチェーンは生命をつなぐ神経である。
  7. Page7マフラーを外すだけでもエンジンチェックできる。

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