ホンダ  XR400 Motard
ホンダ  XR400 Motard

ホンダ XR400 Motard – 過激なセッティングは捨てトータルバランスを優先

掲載日:2007年06月27日 試乗インプレ・レビュー    

ホンダ XR400 Motardの試乗インプレッション

ホンダ XR400 Motardの画像

過激なセッティングは捨て
トータルバランスを優先

400ccのモタードマシンというと、コンペティションで過激なキャラクターを想像してしまう人もいるかもしれない。しかしXR400モタードの場合、それは当てはまらない。日常の足として使い勝手が良く、快適性も高い。ツーリングに出かけたくなる性格なのだ。まずエンジンだが、実用域でトルクが楽しめる旨味のある味付け。カタログスペック(最高出力30ps/7,000rpm)を見て「パワーが物足りないのでは」と思ってしまうのは早合点。アクセルを捻った分だけ加速していき、市街地をキビキビ走れる。高速道路では風圧こそ辛いものの、追い越し車線を長時間リードし続けるポテンシャルを持ち合わせている。特に中速域でのトルク感が厚いことを付け足しておこう。ポジションはツーリングも楽しめるゆったりとしたもの。足つき性も考慮され、モトクロッサーのようなツマ先がツンツンという状態ではない。身長175cm/体重67kgのボクの場合、片足がしっかり地面に届き不安は感じない。車重は軽いし、もう少しシート高があっても大丈夫そうだ。

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乗り心地が良いのはシートのおかげで、長時間乗ってもお尻が痛くならない。林道ツーリングでは目的のステージまでの高速道路が億劫だが、これなら高速巡航も難なくこなせる。ロードタイヤであるものの、林道も十分楽しめることを付け加えておこう。取り回しはXR250モタードとほとんど変わらない手軽な感覚で、普段の足としても気軽に使えそうだ。ハンドリングは軽く、足まわりもしっかりしている。制動力が高く、コントロール性の高いブレーキのおかげでワインディングでは、どんどんペースが上がる。オフロード車ならではのリラックスして乗れるポジションや、低速から扱いやすいエンジン、そして軽量な車体をそのまま受け継いでいるXR400モタード。モタードレースに出るための過激な乗り味ではなく、街乗りからツーリングまで楽しめるトータルバランスを優先した1台と言えよう。このモデルは長く付き合えそうだ。

ホンダ XR400 Motardのオススメポイントは次ページにて

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