【Page3】オフロードバイクのパイオニア、YAMAHA DT-1

掲載日：2010年01月29日特集記事 › ビンテージトレール入門

記事提供／2009年6月1日発行絶版バイクス1
■取材協力／DIRT A.C.T.Sユニオン、ON ANY SANDA事務局、ROOSTERルースター

YAMAHA DT-1

保安部品を取り外してキットパーツを組み込み
「当時流」モトクロッサーが完成する!!

市販トレール車があっという間にモトクロッサーに!?　60年代後半から70年代前半のトレール車の場合、「キットパーツ」と呼ばれるスペシャルパーツを組み込むことで、街乗りトレール車を容易にモトクロッサーへと変身させることができる。レーサーが高価な時代、多くのライダーがそうやってモトクロスを楽しんでいた。まさに当時流のスタイル。

例えば68年にデビューし、日本のトレール車の礎を築き上げたヤマハDT-1なら、下のように当時の「ノグチスペシャル」をイメージしてカスタムを楽しむのもひとつだろう。

小振りなヘッドライトは当然6V仕様で夜間の走行は辛い。しかし、取り外しは非常に簡単。灯火類は外されることが前提の作りなのだ。

大きなスピードメーターと小さなタコメーターが並ぶコックピット。シンプルで視認性に優れる。レーサーにする時はもちろん外す。

角型スイングアームを採用するリア周り。リアスプロケは39?52Tまで一丁刻みで用意されていた。

DT-1にはステアリングダンパーが装着されている。しかし当時は外して走る人が多かったという。

純正フロントフェンダーはアルミ、リアは鉄製である。アップフェンダーにするだけでも雰囲気は出るが、ホイールを21インチに換装すれば、走りの性能もUPする。

初期のDT-1では、テールランプが割りピンで固定されていた。

純正では鉄製のリムを履くが、Hリムを履けば雰囲気も良い。当時はとても高価で貴重だったとか。

キャブレターはノーマルをセッティングするだけでも楽しめる。

シリンダー・ピストン（1本リング!）・ヘッドにはヤマハ純正キットパーツを組み込み、チャンバーは当時の有力ショップのマシン「ノグチスペシャル」を意識してワンオフ。フェンダーもFRPに変えてしまえば雰囲気はガラリと変わる。ワークスに拘るなら「ヤマハトレールランドスペシャル」仕様もアリ。

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