掲載日:2010年01月29日 特集記事 › ビンテージトレール入門
記事提供/2009年6月1日発行 絶版バイクス1
■取材協力/DIRT A.C.T.Sユニオン、ON ANY SANDA事務局、ROOSTERルースター
いまビンテージモトクロスがアツい。イベント誕生から今年で11年目となる関東のビンテージモトクロスミーティングを筆頭に、中部・関西のオンエニーサンダ、そして広島のエンドレスサマーといった各地のイベントがエントラントの数を急激に伸ばしている。関東では昨年、一日の参加台数が遂に100台をオーバー、その盛り上がりたるや本当にすごい。
なぜここまで古き良き時代のオフロード車に注目が集まっているのだろうか。
一つは、20代や30代を中心とした若いライダーたちにとって70年代を中心としたトレールモデルがファッションも含めて、新鮮なスタイルとして目に映ることが挙げられる。更に初めて土の上を走ったのがビンテージ、そんな人も多い。
では40代から上の世代はというと、彼らの場合は当時乗っていた、または憧れていたという「当時を知る」ライダーが圧倒的多数。さらに50代のライダーともなれば、日本のモトクロス界を黎明期から見てきた生き字引のような人ばかりである。
そんな世代も感覚も経験も全く違うライダーが集うイベントが盛況なのは、参加者同士が世代を超えて和気あいあいと楽しめる雰囲気、そしてマシンを比較的気軽に作ることができることも理由のひとつ。
古いトレール車を手に入れて、車体を整備。保安部品を取り外してゼッケンを付ければ、もうそこにはビンテージモトクロッサーの雰囲気が漂う。スタイル、音、乗り味、そのどれもが人間の感覚に近く、扱いきれないと早々にさじを投げることも無い。イベント自体も本格コースを使用するレース形式ながら、「初心者への思いやり」が徹底されているから、オフ未経験の若者もまた来ようと思う?この良い連鎖が時間をかけて広がっていまに至っている。。
会場中に笑顔が溢れるビンテージモトクロス。参加するなら今しかない!
「当時は知らないけど、マシンもウエアもカッコイイじゃん」そんな感覚を持つのが若いエントラントの特徴だ。時にはオジサン達がビックリするようなマシンやアイテムを若者が持っていることもある。「懐かしいなあ! よく探してきたね?」こんな会話は会場のあちこちで聞こえてくる。そういった交流だってイベントの楽しみのひとつ。
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