掲載日:2018年04月22日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
今春の東京モーターサイクルショーではカプセルトイのカブに再会。そしてホンダブースに展示されていたスーパーカブC125の「市販予定車」は触りたい放題でした。
前回に続いて東京モーターサイクルショーの話題です。2018年の来場者数は14万6823人。会場の東京ビッグサイトは歩き疲れるほど広いのですが、展示されているカブの周りは常に人が途切れることはありませんでした。で、今回はカブが気になる方に突撃。お話しを伺ってみました。
なかでも印象的だったのはフランス人のFさん。たどたどしい英語で話しかけたら、「日本語、ダイジョウブです」と笑って答えてくれました。日本在住の彼は二輪関係のデザインを手掛ける会社に在籍しています。デザイナーという職業柄、カブの普遍的なデザインに惹かれるそうです。ヨーロッパでカブはどんな印象なのかを伺うと、機能的でコストパフォーマンスに優れたアジアの乗りものという答えが即座に! どうやら彼の脳裏にはベトナムやタイの街角を走るカブが浮かぶようです。「フランスにはモトベカンがあるからね」とも。そのモトベカンは日本でも大ヒットした映画「アメリ」に登場するペダル付きのモペットです。1956年からほぼ変わらないデザインのレトロな雰囲気がパリの街の一部みたい。ですが、日本人としてはパリジェンヌがカブに乗る姿を見たいもの。エッフェル塔やセーヌ川の橋を背景にオシャレなカブを走らせてみたいですねぇ。