カブ生活

ゆるカブ百七十八回「祝10周年・SSTR2022はカブが爆盛り~っ!! 前編」

掲載日:2022年07月10日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

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5月28日18時42分、CT125で能登半島の千里浜(石川県)に到達!! この日の日没は19時03分、かなりギリギリのゴールでした。小田原(神奈川県)の酒匂海岸をスタートして全走行距離は484㎞。ゴール地点で初めて出逢ったカブの参加者さんと記念撮影しました。彼らは横浜の「みなとみらい」をスタートして千里浜へゴール。お互いに一般道を走ってきたカブ同士、無事のゴールを讃え合います。

SSTR2022はCT125で小田原発484㎞を完走

今年もSSTR(サンライズサンセットツーリングラリー)に参加しました。このラリーは参加者それぞれが日の出に太平洋岸を出発し、立ち寄りポイントを獲得しながら日没までに能登半島の千里浜にゴールするという内容のツーリングラリー。10周年となる今年は8日間の期間開催中、延べ約9000台のバイクが参加しました。なかでもカブでの参加者は例年以上に増えたような。はたして何台いたかは不明だけど、"ゆるカブよしえ"が参加した5月28日と、29日のイベント会場ではたくさんのカブに出逢いました。CT125ハンターカブもめちゃくちゃ多かったよ~!!

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4時28分、思いがけず美しい日の出に見送られて酒匂海岸をスタート。二年前に名古屋港スタートで一緒に走ったナオミさんのCT125"新太陽号"と合流し、しばらくは2台のCT125で走ります。

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「道の駅足柄・金太郎のふるさと」はSSTRを大歓迎。営業時間前の早朝だったにも関わらずご当地キャラの"金太郎"くんと"キンタローマン"がお出迎え。特別販売のおにぎりを頬張って元気を注入しました。

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スタートして約1時間後、「道の駅山北」(神奈川県)近くで三保ダム放流中の看板を発見。ダム放流を見たいけれど、ここはグッとガマンして進みます。

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今回のSSTRでは突発的に発表される立ち寄りポイント箇所がありました。そのひとつ、山中湖畔にひっそりと佇む「三島由紀夫文学館」(山梨県)です。広大な緑豊かな庭園(文学館入館料500円)がすばらしいです。ここでカブ2台と遭遇。CC110の"もこ"さんと、C50改(75㏄)の"もこさんのだんなさん"は、なんと"ゆるカブ"第142回に登場した二人でした。わたしがSSTRの話をしたのがキッカケで参加を決めたと聞いて大感激。この後の道中も何度か遭遇し、エールを送りました。

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6時45分頃、「道の駅富士吉田」(山梨県)ではCT125で初参加の"土屋"さんとCC110で3回目の参加となる"サイトウ"さんに遭遇。彼らは茅ヶ崎サザンビーチ(神奈川県)からスタートしたそうです。参加者は唯一無二のゼッケンナンバーを付けているので声を掛けやすいし仲間意識が生まれます。

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SSTRが始まった2013年、富士山が世界遺産に登録されました。2022年のラリーは「富士」がテーマなので、「北口本宮富士浅間神社」(山梨県)へ立ち寄って富士山にご挨拶してから進みます。ここは富士山(吉田口登山道)の起点。早朝の境内は静寂の空間です。

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8時過ぎ、富士五湖のひとつ精進湖(山梨県)で美しい富士山に出逢いました。ここから精進ブルーライン~県道36号で「道の駅富士川」へ抜けるまでクルマ3台にしか出合いませんでした。川沿いの静かな山中を走る道が気持ちよかった。どの道を走るかの選択はこのラリーの醍醐味です。

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9時30分頃、「道の駅にらさき」(山梨県)に到着。ポイントが高く定められた「指定道の駅」なので参加者があふれていました。CT125の"ヨッシー"さんは東京発。マフラーカバーやエンジンガードをセルフペイントでブラックにカスタム。すごく引き締まって見えますね。

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移動中、なんと白ナンバーをつけたCT125を発見! 10時頃、「道の駅はくしゅう」で追いついたのは東京湾岸の暁ふ頭をスタートしてきた2台。CT125改(181㏄)の"テツヤ"さんのハンター(写真1枚目左、2枚目)はグロムのエンジンにSP忠男のマフラー。気持ちよさそうにグングン走ります。センターキャリアは荷物の積載性抜群で膝の間の納まりもよさそうです。もう一台の"モグ"さんのCT125(写真1枚目右、3枚目)は松本と同じZETA製のフロントスクリーン+延長スクリーン。リアボックスはキャンプ道具満載でハンモックやタープまで積んでいました。二人ともYSS Tailandのフォークスプリングを装着済み。路面の突き上げが軽減されてロングツーリングでも疲れないと絶賛されていました。これ、わたしも欲しいな~。

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12時50分頃、R361の「権兵衛トンネル」の手前5㎞に広がるフクロナデシコの花畑にて。2015年にカブ90(HA02)で東京をスタートして走った時(第38回)以来の再訪です。地元の農家さんが丹精した花畑はさらに広がり豪華になっていました。

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15時30分頃、「道の駅アルプ飛騨古川」でソロ参加のC125"粕谷"さんに遭遇。4回目だけにゴールまでは安定のペース配分の様子。じつはR19の「道の駅木曽川源流の里きそむら」辺りからカブの姿をまったく見ないまま。出発が一緒だったナオミさんのCT125"新太陽号"はかなり先を走行中でした。この後、ゴールが近づくと前出のカブ参加者と路上で再会したり、カブとの遭遇率がグングン上昇します。

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19時頃、約4000台の参加者のなかでナオミさんと再会! SSTR最終日の28日は強風で千里浜ドライブウエイは通行不可でした。宝達志水町の今浜口辺りから浜と夕陽を臨む場所がわたしのゴール地点となりました。

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この日のアプリ記録です。小田原から484㎞を14時間強で走りました。立ち寄りポイントなどの合計は49ポイント。終盤はゴール優先で端折ったので50ポイントの壁は越えられなかった。道の駅は指定箇所も含めて22箇所に立ち寄りました。

SSTRにカブで参加するのは8回目。今年はもしかすると時間内に完走できないかと不安でしたが、おかげさまで無事にゴールできました。千里浜目指してカブでひたすら太陽を追いかけて走る一日はシンプルそのものです。自分への挑戦でもあるし、ソロで参加すればカブとの新しい出逢いや再会があります。そうしてたどり着くゴールでは「おかえりなさ~い」と迎えてくれる地元の方々の笑顔に元気をいただき、「ただいま~」と大きな声で応え、手をブンブン振りながら走りたくなります。さて、今回はかなりの拡大版となりましたが、この続きは次回にて。まだまだ続くよ~!!

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