掲載日:2019年04月27日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
ヘッドライトケースやフロントフォークのアッパー部はタンクと同色に塗装されている。当時のウインカーは大きく存在感がある。
メーターは単眼で、インジケーターもニュートラルとターンシグナルランプのみとシンプル。タコメーターがない代わりに、どのギアでどれくらいのスピードまで引っ張れるかのガイドが記してある。
エンブレムは立体だ。HMの文字が入った旧タイプのウイングマークはタンクに埋め込まれ、ホンダのロゴはネジ留めとなっている。
ヘッドライトは現在のように常時点灯ではないので、右グリップにはライトのオンオフスイッチがある。上のスイッチはポジション、ロー、ハイの切り替え用だ。
左グリップのスイッチもシンプル。下はホーン、上はウインカーだ。もちろんプッシュキャンセル式ではなく、自分の指で戻すタイプだ。
このマシンが発売された当時は、まだ標準装備のミラーは右側のみという車種も多かった。
中央にプレスラインが入ったタンクは非常にスリムなもの。給油キャップはメッキ仕上げで美しいが、キーは装備されていない。
小排気量スポーツモデルのために新設計された縦型エンジン。その後XL系など多くのモデルに搭載された息の長いエンジンだ。タンク下にあるのはホーンで、カタツムリタイプのような珍しい形のものが装備されている。
メインキーはタンク前方左下に設置されている。当時はこれが普通だった。
当時のキーは、溝が片方にしかないものだった。スタッフの方に聞いたところでは、複製ではなくオリジナルのものということだ。
フレーム前端部の下にはハンドルロックを装備。これも後付けではなく、当時からのオリジナルということだ。
タックロールが施されたシート。大きく肉厚で座り心地がいい。タンデム用のベルトも今見ると懐かしい装備のひとつ。
リアキャリアを標準で装備。スーパースポーツとして発売されたが、まだバイクが実用車としても求められていた時代の証しと言えそうだ。
フロントサスペンションは2段ピッチのコイルスプリングを採用したテレスコピック式。タイヤサイズは前後とも2.50-18だ。ブレーキには耐水性の高いライニングを使用し、雨中走行の安全性を高めた。
リアサスペンションには当時カルボンタイプと呼ばれた、高圧ガスを封入した短筒式のものを装備。マフラーはスポーティなメガホンタイプをこのクラスで初めて採用した。
チェーンケースは輝きが美しいメッキタイプとなっている。タンデムステップは四角柱状のもの。
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