スズキ アドレス110(2015)
スズキ アドレス110(2015)

スズキ アドレス110(2015) – 低燃費と使い勝手に加え、125ccに匹敵する走りも実現

掲載日:2015年04月30日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之

スズキ アドレス110(2015)の試乗インプレッション

スズキ アドレス110(2015)の画像

軽く、スリムなボディが生み出す
スズキらしいパワフルな走り

パワートレインには新設計の軽量、コンパクトな空冷112ccの単気筒エンジンを採用。これはSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンと呼ばれるもので、ピストンの軽量化やローラーロッカーアームの採用などで、燃焼効率の向上とフリクションロスの低減に成功。60km/h定地燃費は53km/L、WMTCモード値では51.2km/Lで、最高出力は9.1馬力(6.7kW)となっており、パワーと低燃費の両立を実現している。

スズキ アドレス110(2015)の画像

エンジンを掛けると、排気音は少し低めで野性的なイメージだ。アイドリング状態では若干振動が多めだが、気になるほどではない。走り出すと、最初の加速はガツンと来るものではなく、少しマイルドな印象。しかしいつの間にかスルスルっとスピードが伸び、それに合わせて排気音はブォーンとさらに迫力のあるものに変わる。この雰囲気は、スズキのスポーツバイクのパンチのある走りに通じるテイストだ。

スズキ アドレス110(2015)の画像

軽量な車体と14インチホイール、それにフロントディスクブレーキの組み合わせは、混雑する都市部できわめて軽快な走りを見せてくれる。50ccクラスからの乗り換えなら、その動力性能と快適さに舌を巻くだろう。原付1種とそれほど変わらない車体に125ccと同等の走りと加速が与えられ、大径ホイールのおかげで段差や路面のうねりなどでの安定性が飛躍的に高まっているからだ。また、125ccクラスから乗り換えたとしても、よりコンパクトでコストパフォーマンスに優れたマシンとして高い満足度を得られるはずだ。アドレスV125シリーズのような豪華装備は不要で、「もっと気軽な日常の使い勝手を重視したマシンがほしい」というユーザーにはピタリとハマるはず。通勤・通学の足としてはもちろん、生活に溶け込むスズキのスタンダードスクーターとして、確たるポジションを得るモデルといえるだろう。

スズキ アドレス110(2015)の詳細写真は次ページにて

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