マラグーティ F12ファントム50R
マラグーティ F12ファントム50R

マラグーティ F12ファントム50R – スポーティで印象的なイタリアンスクーター

掲載日:2011年10月11日 試乗インプレ・レビュー    

マラグーティ F12ファントム50Rの試乗インプレッション

マラグーティ F12ファントム50Rの画像

「美しい」という表現がふさわしいコーナー性能
さらなるポテンシャルを秘めたパワートレイン

水冷2ストロークエンジンといえば、スタートダッシュは得意分野という印象を抱く人も少なくないと思うが、このモデルは少々味付けが違う。環境対応のためか、イタリアと日本の道路事情の違いなのか、スタートダッシュで交通の流れをリードすることは得意ではないらしい。むしろ、その後の中間加速からが本領を発揮する部分。時速20キロから先の加速感は50ccという排気量を忘れさせるほどに楽しいものだ。その加速感は60キロを過ぎても続いていく。勾配の少ないクローズドコースでテストしたところ、時速70キロを少し越すくらいの最高速を記録した。快適な速度域は時速20キロ~65キロ付近。なお、速度計が頭打ちしても、エンジンが悲鳴をあげているような印象はなく、むしろ、まだ余力を残しているように感じた。F12ファントム50Rの本来持っている力を目覚めさせるには、少し工夫が必要なようだ。

マラグーティ F12ファントム50Rの画像

今回採用された13インチホイールの走りは実に安定している。ちょっとした段差を乗り越えても、荒れた路面を走行しても抜群の安定感がある。コーナーでの倒し込みも軽快で、ハンドリングもナチュラルだ。13インチホイール採用は、12インチの軽快感と14インチの安定性を併せ持つ「いいトコ取り」の印象を受けた。ブレーキは前後ともディスクブレーキが採用され、タッチも良くカッチリした感触。96kgという軽量ボディとの相乗効果もあり、思い通りの減速が可能だ。燃費は満タン法で計測したところ、およそ21km/リットルだった。F12ファントム50Rは、目的地まで到達する便利なコミューターの枠を超え、走りそのものを楽しむ新世代スポーツスクーターの素質を秘めたマシンといえるだろう。

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マラグーティ F12ファントム50Rの詳細写真は次ページにて

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