マラグーティ ブログ125

マラグーティ ブログ125 – 余裕ある乗り心地を楽しむ

掲載日:2009年09月27日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スクーターの名門マラグーティが贈る
スタイリッシュなコミューター

「マラグーティ」は、1930年にイタリアで創業した老舗バイクメーカー。当初は自転車をメインとしていましたが、1960年頃から本格的にスクーターの生産に乗り出し、今では世界各国に個性的なモデルを輸出しています。今回インプレッションする「ブログ125」は、イタリアンバイクならではの美しいスタイルと、スクーターだから出来る利便性を兼ね備えたコミューターです。ビジネスユーザーを主眼とするため、どうしても地味で堅実過ぎる雰囲気になってしまう国産125ccスクーターに比べ、明るく華やかな印象を受けるのは、マラグーティならではの魅力。また、車体の安定感を高めるミッドシップフューエルタンクシステムのような独創的なアイデアも採り入れており、デザインだけで終わっていないのも特徴です。日本にはない美しさとパフォーマンスを持つスクーターとして、チェックしておいて損は無いモデルと言えます。

マラグーティ ブログ125の試乗インプレッション

余裕ある乗り心地を楽しむ
快適イタリアンスクーター

ブログ125のファーストインプレッションは、ずばり「大きい!」でした。それもそのはず、全長は2085mmと、125ccというより250ccスクーターに近いサイズとなっており、非常に余裕のある車体となっています。シート高は770mmと少し高めですが、足着きについては一般的なスポーツバイク並みですので、あまり気になることはありませんでした。車体は大きめですが、ゆったりとしたポジションとなっているので、街中でタンデムランを頻繁に行うならこのシートまわりが活躍するでしょう。

実際の走行の方ですが、エンジンは11.8馬力とこのクラスとしては元気な部類に入りますので、「遅くて困る…」と言うようなことはありません。また、ブログ125の魅力として特筆しておかなくてはならないものとして、車体の安定性が挙げられます。13インチという大き目のホイールサイズとあいまって直線での安定感は素晴らしく、シート下収納に重量物を入れたり、リアシートにパッセンジャーを乗せたりしても不安がありません。小回り優先で設計されている国内メーカーの125ccに比べると性格の違いは明確で、ビジネス的な機動性よりレジャーで使う快適性を重視している印象です。

マラグーティ ブログ125の画像

最後に、スクーターだとどうしても気になるユーティリティ性ですが、こちらも合格点。特殊なタンク配置により分割されているシート下収納ですが、それぞれにヘルメットを収納できるため、使い勝手は意外なほど良好です。タンデムグリップと兼用のリアキャリアは積載面がフラットになっているため、荷物を固定し易いのも便利なコミュータの証明。イタリアンスクーターということでどうしてデザインに目が行ってしまいますが、ブログ125は原付2種スクーターに求められる要素をきっちりと満たしたマシンです。斬新なスタイルに心惹かれたなら、一度実際に乗ってみることをオススメします。スクーターの老舗、マラグーティの実力を味わうことができるでしょう。

マラグーティ ブログ125の詳細写真は次ページにて

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