ホンダ MBX50

掲載日:2011年06月15日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ MBX50の画像
HONDA MBX50

水冷2ストローク搭載の
フルサイズロードスポーツ

MBX50は、水冷2サイクルエンジンを搭載した50ccのロードスポーツバイクです。ゆったりと乗れるロングホイールベース設計ですので、市街地走行から長距離ツーリングまで快適に楽しむことができます。また、容量12Lの大型フューエルタンクをはじめ、エアガイド付きフロントフェンダー、リアカウルと一体デザインのウィンカー&テールランプなどの採用で、上級モデルような質感の高い仕上がりとしてあるのも特徴です。

初代モデルが発売されたのは1982年3月。当時の価格は18万6000円でした。エンジンの最高出力は7.2psで、ホンダ独自の整流板付4葉リードバルブの採用などで低中速域も使いやすくしてありました。燃料消費率は73km/L(30km/h定地走行テスト値)、燃料タンクの容量が大きいこともあり一度の給油で長く航続することができます。フレームはヘッドパイプ周りに超高張力鋼板を使用したセミダブルクレードルタイプを採用。さらに車体は乾燥重量で79kgと、取り回しがしやすくできています。

リアサスペンションは、ホンダの上級スポーツ車に採用し高い評価を得たプロリンク式を採用。インナーチューブ径29mmのフロントフォーク、軽量アルミ製のブーメラン形コムスターホイールなどと相まって、上質な操縦性と乗り心地を実現しています。ブレーキは、フロントにホンダ独自のデュアルピストンキャリパーを採用し、優れた制動性能を発揮しています。そのほか、12V3Ahの小型バッテリー、35Wのバルブを使う大型の角型ヘッドランプ、視認性に優れた透過光式メーターの採用など、各部の装備も充実しています。

1984年4月のモデルチェンジでは、アンダーカウルが標準装備となり、一方でエンジン出力は5.6psにダウン。車両重量や、燃料消費率など、諸元数値のいくつかも変化しました。1985年11月には、アンダーカウルに加えてミニカウルを装備したMBX50Fを発売。エンジン出力はふたたび7.2psに向上しました。

ホンダ MBX50のここがポイント!
  • ● ゆったりと乗れる車体サイズ
  • ● 質感の高い車体デザイン
  • ● 低中速も扱いやすいエンジン

ホンダ MBX50のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    RZ50

    水冷2ストロークエンジンを搭載するスポーツバイク。フロントにはディスクブレーキを、リアにはモノクロスサスペンションを、ミッションは6速を採用。最高出力は7.2ps。

  • スズキ
    RG50Γ

    角パイプのフレーム、アンチノーズダイブフォーク、6速ミッションなど、先進技術を盛り込んだ50ccのスポーツバイク。エンジンは水冷2ストロークで、最高出力は7.2ps。

  • カワサキ
    AR50

    空冷2ストロークエンジンを搭載するスポーツバイク。ミッションは6速、フロントにディスクブレーキ、リアにはユニトラックサスペンションを採用。最高出力は7.2ps。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索