ホンダ シャリイ50

掲載日:2011年06月22日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ シャリイ50の画像
HONDA CHALY50

4ストエンジンの
ファミリーバイク

1972年7月、家族みんなで楽しめるホームバイク「シャリイ」が発売されました。当初用意されたのは、CF50-I 、CF50-II、CF70 の3タイプです。CF50-I は排気量50cc、ミッションは2速ロータリー式で、運転操作が簡単なのが特徴のモデルです。ブレーキは前後輪ともハンドレバー式なので、自転車と同じ要領で操作できます。CF50-IIも50ccですが、こちらは3速リターン式のミッションを採用した、スムーズな走りが魅力のモデルです。CF70は70ccのエンジンを搭載した二人乗りも可能なモデル。いずれも、ショッピングから通学、通勤まで、家族みんなの日常の足に最適です。

3タイプ共通の特徴を見ていきましょう。車体はシートとハンドルの間が低く、軽装の女性でも乗り降りがしやすいデザインです。シート高は70cmと低く、足着き性が良好ですので、初心者やお年寄りでも安心です。エンジンの出力特性は、特に低中速をスムーズにした実用的な設計。またクラッチは、わずらわしい操作のない自動遠心式です。始動方式はキックですが、軽い踏力でもエンジンを掛けることができます。タイヤは幅広のものを採用していますので、安定性も優れています。そのほか、泥の跳ね上がりを防ぐフロントカバー、荷物を積めるリアキャリア、盗難予防のハンドルロック、錠付きのヘルメットホルダーなど、装備も充実していました。

シャリイはその後、数々の変更を重ねながら長きに渡って販売されました。大きな変更としては、1981年のエンジン改善があります。燃焼室のコンパクト化、ピストンの軽量化によるフリクション低減、エアクリーナーの大型化による吸気抵抗の低減、ピストンバルブ式キャブレターの採用による低中速の出力向上などで、50ccモデルの燃料消費率は100km/L(30km/h定地走行テスト値)となりました。また1983年モデルでは、115km/L(30km/h定地走行テスト値)と、さらに燃費が向上しています。ちなみに車名のシャリイは、時代とともにシャリィ、シャリーと変化しています。

ホンダ シャリイ50のここがポイント!
  • ● 乗り降りしやすい車体形状
  • ● 操作の簡単なミッション
  • ● 低燃費の4ストロークエンジン

ホンダ シャリイ50のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    スーパーカブ50

    言わずと知れたビジネスバイクのベストセラーモデル。タフな走りと低燃費、不変のデザインが特徴。2007年には電子制御フューエルインジェクションの採用で環境性能も向上。

  • ホンダ
    モンキー

    コンパクトサイズのレジャーバイク。2009年にはフルモデルチェンジが行われ、デザイン、メカニズムともに一新。新エンジンにはインジェクションが採用されている。

  • ホンダ
    ダックス

    1969年から1981年にかけて、また1995年からも販売されたミニサイズのレジャーバイク。愛嬌のあるデザインや、ゆったりとしたライディングポジションなどが特徴。

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