原尻の滝（大分県）

掲載日：2015年04月30日日本の絶景100選 › 九州エリア

文・写真／藤原かんいち

日本の絶景100選原尻の滝（大分県）の画像

撮影場所／大分県豊後大野市
撮影時期／2009年07月

田園地帯に現れる滝

全国各地の滝を巡ってきたが、この滝は他とは一味違っていた。滝といえば山の上から断崖の斜面の流れ落ちてくるイメージがあるが、ここは平野の田園地帯を流れる川の地面が突然落ち込み、断崖の滝を作っているのだ。日本ではかなり珍しい滝だと思う。さらにその幅が120m、高さ20mもあるのだから驚く。この滝の魅力は上と下、両側から見られること。流れて落ちる水の迫力を感じるのは上、全体のスケールの大きさを感じるのなら下からという感じだろうか。ここまで来たらぜひ両方から眺めてほしい。ちなみに「東洋のナイアガラ」と呼ばれているらしいが、本家を見ていると正直なところ「それは違うかな～」という感じ（笑）。滝の上流には大正時代に架けられた５連のアーチ橋がある、こちらも素晴らしいのでぜひ立ち寄って欲しい。