【関東ツーリングスポット紹介】群馬県と長野県を跨ぐ日本バイクレース発祥の地、軽井沢を巡る

掲載日:2023年12月02日 フォトTOPICS    

取材・文・写真/伊井 覚

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関東の様々なツーリングスポットを紹介していくこの企画ですが、前回に続いて群馬県、さらに長野県まで足を伸ばして軽井沢を紹介します!

【この記事の目次】
■おぎのや横川店
■明治時代の鉄道遺跡、めがね橋
■絶品の讃岐うどん
■たくさん歩かずに楽しめる白糸の滝
■アサマレースウェイ
■鬼押出し園
■星野温泉トンボの湯

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軽井沢に入る前に寄りたい
おぎのや横川店

東京、埼玉方面から軽井沢に入るには関越自動車道から藤岡JCTで上信越自動車道に乗り換えて碓氷軽井沢ICで降りるのが近道なのですが、あえて一つ手前の松井田妙義ICで高速道路を降りるのがオススメ。理由は二つあるのですが、そのうちの一つが峠の釜めしで有名な「おぎのや横川店」です。

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おぎのや横川店
住所:群馬県安中市松井田町横川297-1
電話番号:027-395-2431
営業時間:9:00〜17:00

まるで道の駅のように大きな駐車場にはバイク専用の駐車スペースもあり、埼玉、茨城、千葉など各地方から集まって軽井沢をツーリングする場合には集合地点としても便利ですよ。

今回の相棒はKTMの790DUKE。新型になってエンジンもブラッシュアップされ、実に爽快。まさに峠道を走るために作られたようなマシンで、軽井沢ツーリングにはもってこいでした。

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峠の釜めしはテイクアウトもできちゃいます。なんとこの釜飯、販売開始から60年以上、これまでに1億7000万個以上も販売されているそうです。今回はお昼にはまだ早いのでテイクアウトし、あとで景色の良いところでいただく作戦!

松井田妙義IC近くからは前回のツーリングでもご紹介した妙義山も見ることができますよ。

あえて旧道を通ることで見られる
明治時代の鉄道遺跡、めがね橋

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松井田妙義ICで降りたもう一つの理由が、この「めがね橋」。現在では横川から軽井沢に抜ける快適な国道18号バイパスが通っているのですが、あえて道の狭い旧国道18号を進むと、まもなく現れます。

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正式名称は碓氷第三橋梁という美しいレンガ造りのアーチ橋で、完成は明治25年。ここにはかつて日本初のアプト式鉄道が通っており、このめがね橋の上を列車が走っていました。現在、鉄道は廃線、このアーチ橋とトンネルだけが残されており、多くの人が足を運ぶ観光名所になっています。この日も平日だというのに駐車場(道の脇に作られた駐車スペース)が満車になるくらいの賑わいでした。

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道路から少し階段を歩いて登っていくと橋の上に出ることができます。

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かつては鉄道が走っていたトンネルが橋の両側に続いており、中を歩くこともできます。

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なかなか雰囲気のあるトンネル。一人だとちょっと怖いかも知れません。高速道路で軽井沢まで行ってしまうと見ることができないオススメスポットなのです。

旧軽井沢の美しい街並
絶品の讃岐うどん

そのまま旧国道18号を進むと軽井沢駅前に出ます。走りメインのツーリングだと軽井沢の街は素通りして浅間山方面に行ってしまいたくなるのですが、軽井沢の街もなかなかどうして見逃せません。

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「旧軽井沢」の案内に従って少し北上すると、軽井沢銀座と呼ばれる商店街に出ます。軽井沢観光会館など、洋風でおしゃれな建物がたくさんあって、美しい街並みです。

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平日だというのに賑やかな商店街。軽井沢でお土産を探すならここ。歩行者天国ではないのでバイクで走ることもできますが、平日でもこれだけ歩行者が多いので、注意と気遣いが必要です。

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旧軽井沢うどんカフェ 造田製麺所
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢字山神前191-3
電話番号:090-1125-0719
営業時間:11:30〜15:00(平日) 9:00〜10:30、11:30〜15:30、16:00〜17:30(土日祝)

この辺りはお蕎麦屋さんやイタリアンレストランがたくさんあって、食事処にも困りません。今回その中から選んだのは「旧軽井沢うどんカフェ・造田製麺所」さん。

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浅間山の裾野の水を使った讃岐うどんで、塩と小麦粉にこだわりアリ。卵が黄身のみか全卵で選べるのも面白いです。オススメは冷たいうどんとのことでしたが、この日はかなり寒かったので温かいうどんをチョイス。卵醤油うどん温【黄身】大(3玉)450gにかつおぶしトッピングで1320円。本場四国で何度か讃岐うどんをいただいている筆者も舌鼓を打つクオリティ!

アクセス良好!
たくさん歩かずに楽しめる白糸の滝

一度国道18号に戻って中軽井沢で国道146号に入り、そのまま峠道を抜けると浅間山方面に行くことができるのですが、今日はこのまま三笠通りを北上し、有料道路・白糸ハイランドウェイを使ってアクセスしてみました。

途中でやたらたくさんの観光客が道端を歩いている場所があると思ったら、「白糸の滝」があるようなので少し寄り道してみることに。同名の滝は日本全国にいくつかあり、その中でも特に富士宮市のものが有名ですが、ここ軽井沢も負けず劣らず迫力があります。

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滝の入口の目の前には無料の駐車場があり、バイク専用スペースも10台ほど確保されていましたよ。

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こんな綺麗に整備された道を歩くことほんの2〜3分。すぐに滝の音が聞こえてきました。軽井沢にはこのほかにもたくさんの滝がありますが、白糸の滝はあまりたくさん歩かずに見学できるのでツーリング時に立ち寄るのにもオススメできます。

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まるでオーロラのような美しい滝です。落差こそ少ないですが、横に広がっていて見応えがあり、マイナスイオンに癒されます。残念ながら紅葉の時期は終わってしまっていたのですが、9月〜10月頃には紅葉と滝のコラボレーションも楽しめるようです。

日本バイクレース発祥の地
アサマレースウェイ

白糸ハイランドウェイを終点まで走り、浅間・白根・志賀さわやか街道を北に進むと、アサマレースウェイの近くに出ます。実はここ浅間山麓は日本で初めてオートバイレースが開催された土地なんですね。当時は全日本オートバイ耐久ロードレースと名付けられていましたが、浅間高原レース/浅間火山レースの愛称で呼ばれていました。

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1955年の初年度は公道を使って、1957年に開催された第2回と1959年に開催された第3回では浅間高原自動車テストコースが用いられました。その跡地は現在でも「アサマレースウェイ」として残されており、オフロードバイクの走行会やレースイベントが開催されています。関東でも屈指のスピードが出るダートコースで、ストレートでは100km/h超えの全開走行を楽しめることで人気があります。

普段は立ち入り禁止なので走行できませんが、イベントに参加すれば誰でも走行することができますよ。

浅間山の噴火の歴史を知る
鬼押出し園

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浅間白根火山ルートを進むと、「鬼押出し園」に着きます。ここの溶岩は1783年の浅間山噴火で流出した溶岩流が冷えてそのまま固まったもので、現在は上信越高原国立公園となっており、有料で園内を見学することが可能です。

鬼押出し園
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
電話番号:0279-86-4141
営業時間:8:00〜17:00
年中無休
入場料:¥700(大人1名)

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園内はとても広くて全部をゆっくり歩いて見学すると1時間くらいかかります。もちろん時間に余裕がなかったり歩くのがしんどい時には短いコースでも十分に楽しめますよ。

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浅間山をバックにかつて溶岩だったものを見ることができ、その迫力に圧倒されます。

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鬼押出し園内から望む群馬の山々。

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鬼押出し園をたくさん歩いたら小腹が空いてきたので、浅間山を見ながら朝買っておいた峠の釜めしをいただきます。冷たくても美味しいのが良いですね〜。

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おぎのや
峠の釜飯
¥1,300

鬼押出し園は標高1300mほどの高地にあり、秋〜冬は日が落ちると一気に冷え込みます。ツーリングで冷えた身体を温めるために最高なのは、温泉。軽井沢には温泉施設もたくさんあるんです。

ちょっと贅沢な癒しの時間
星野温泉トンボの湯

碓氷軽井沢ICに向かう途中、中軽井沢の街中には「星野温泉トンボの湯」があります。

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星野温泉 トンボの湯
住所:長野県北佐久郡軽井沢町星野
電話番号:0267-44-3580
営業時間:10:00〜22:00
利用料金:大人¥1,350

市営の入浴施設に比べるとちょっと良いお値段ですが、オシャレで静かなので女性にも人気の温泉です。源泉掛け流しの内湯に露天風呂、サウナ、水風呂もある天然温泉です。効能は腰痛、冷え性、疲労回復と、まさにツーリングの後にピッタリ。「りんご湯」「ゆず湯」など季節ごとの変わり湯にも注目です。

もう少しで雪や凍結も始まり、走りにくくなってしまう軽井沢方面ですが、春になったらぜひ行ってみてください。

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