掲載日:2023年04月28日 フォトTOPICS
取材協力/ロイヤルエンフィールド 写真・文/小松 男
クルーザータイプのメテオ350、昨年登場したヴィンテージスタイルのクラシック350、そして今年日本に上陸したネイキッドモデルのハンター350と、ヒットモデルを立て続けに輩出している注目のモーターサイクルブランドであるロイヤルエンフィールドも、大磯ロングビーチ駐車場にて開催された第8回JAIA輸入車二輪車試乗会・展示会にブース出展。
350シリーズはもちろんデュアルパーパスモデルであるヒマラヤや、スクランブラースタイルのスクラム411、さらには空冷ビッグツインエンジンの鼓動感を楽しめるコンチネンタルGT、INT650などラインナップが勢ぞろい。
今回は注目のニューモデル、ハンター350に試乗したのでブースの模様と、プチインプレッションをお伝えする。
随分と前から何年かに1度というインターバルでロイヤルエンフィールドの車両に触れてきた。10数年前までは、なかなか受け入れられないだろうと感じていたが、ふと気づいた時には、周囲の知り合いがロイヤルエンフィールドのことを訊ねてきたり、街中でもよく見かけるようになった、というのが私の印象である。
そんなロイヤルエンフィールドの現行モデルは実際に乗ってみてなかなか良いのだ。特にヒットモデルとなったメテオ350、クラシック350は秀でたパフォーマンスが無いものの、他には無い味わいを持ち合わせており、それを知ったファンが広がっている。その2モデルに続いて先だって日本に上陸した最新モデルがハンター350だ。
ハンター350は素のネイキッドバイクと言えるスタイリングをしている。他のラインナップに漏れることなく、カラーバリエーションが豊富に用意されており、その色使いも面白くノーマルでも見た目は良いのだが、カスタマイズを楽しむためのキャンバスとしても魅力的な素材だと思える。
走り始めると、ロングストロークのシングルエンジン特有の粘り強いトルク感を味わうことができる。昨今のシングルエンジンは高回転までパワーを出せるショートストロークタイプが多い中、むしろこの牧歌的とも言えるフィーリングが新鮮に思える。
それと名門ハリスパフォーマンスが関わっているフレームと、前後17インチとされたタイヤのおかげでハンドリングは現代的であり、ストリートでもクイックな走りを楽しむことができる。程よいパワー感はタンデムライドも快適にこなすことができそうであるし、シートも広く大きいので、荷物を括り付けてキャンプツーリングなども楽しめるだろう。
ロイヤルエンフィールドの人気は現在ビギナーライダーを中心としたものになっているが、このハンター350をはじめ、どの車両も懐の深さを感じられるので、違いを知るエキスパートライダーにも是非とも触れてみていただきたい。