K-2Project ZZR1100(カワサキ ZZR1100)

掲載日:2020年04月12日 プロが造るカスタム    

取材協力/K-2プロジェクト TEL0297-47-8187
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。

K-2Project ZZR1100(カワサキ ZZR1100)のカスタム画像
K-2Project ZZR1100(KAWASAKI ZZR1100)

カワサキ水冷フラッグシップを
スポーティに仕立て上げる

「最初来店されたときはリアサス、キャブ、マフラーが換わっているくらいの状態。当初の要望は『ワインディングをよく走りたいのでスポーツ性能を伸ばす方向でまとめてほしい』でしたので、最初にキャブレターの再セットアップを行いました。その後段階的にカスタムを進めて、この形になるまでに大体2年くらいかかっていると思います」(K-2プロジェクト代表・北村さん)

カワサキ水冷系、とくにZZR各車やZRXシリーズを軸に扱い、軽量化、足まわり、シャシーを優先させる、を基本ポリシーとしている同店だが、それはこの車両でも変わらない。キャブ再セットアップの後はホイール、ブレーキなどの足まわり、次にフロントフォーク換装を実施。そして、シャシーまわりがしっかりできたあとで、最終的にエンジンチューンを行っている。

K-2Project ZZR1100(カワサキ ZZR1100)のカスタム画像

ベースはミッションに対策の施されたC3型。1,109cc化、ビート製削り出しカムシャフトへの換装などを行っているほか、ヘッドのストレートポート加工、クランクの芯出し&ダイナミックバランスなどもメニューに加えられている。パワー、トルク、回転の質感、どれをとってもノーマルと一線を画したものになっているが、それを活かしきれるのも、この足まわりがあればこそだ。

センター&アンダーカウルはアウトリズム製。カスタム感あふれる外観はじつに魅力的だが、この仕様であえて純正フルカウルというのも捨てがたい選択であるように思う。C型純正カウル絶版がつくづく惜しまれるのである。

詳細写真

K-2Project ZZR1100(カワサキ ZZR1100)のカスタム画像

フォークは純正φ43mmからオーリンズの新正立タイプRWU(インナーチューブはSTDに同径、STDやオーリンズ従来型からは左右独立減衰となった点が異なる)に換装。ステムは純正だがトップブリッジをハリケーン製に変更してバーハンドル仕様としていることが分かる(ハンドルもハリケーン製でセパレートに近い形状&垂れ角)。

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シートは同店製オリジナルとなっている。

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エンジンはワイセコ製φ78mmピストンで[1052→]1109cc化。キャブ[CVKD40→]FCRφ39mm+K&Nパワーフィルター。

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マフラーはエキパイ=アウトリズム製、サイレンサーオリジナルアルミの組み合わせ。操作性向上のためクラッチマスターもブレンボ製へ変更している。

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