掲載日:2020年04月05日 プロが造るカスタム
取材協力/TTRモータース記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
以前から興味を持っていたCB1000SFを、TTRモータース店長の林さんが入手したのは、半年ほど前。当初はあくまでも個人的な趣味用と考えていた林さんだが、最近はカスタムを楽しむ素材として、初代ビッグ1ならではの資質に注目しているそうだ。
「TTRでは創業当初から、CB-F/Rシリーズに力を入れて来ましたが、今の中古車事情を考えると、万人に薦められるモデルではなくなって来ました。そこへ行くと初代ビッグ1は、50万円以下で良好な個体が探せて、カスタムパーツも豊富ですからね。もちろん、生産終了から約20年が経過していますから、ある程度の整備は必要ですが、CB-F/Rと比較すると、性能回復にかかる費用は格段に安く抑えられるでしょう」そう語る林さんがこのマシンで打ち立てたコンセプトは、“乗れるものなら乗ってみろ"。新車時から乗り手を選ぶと言われた初代ビッグ1に、さらなる迫力を与えることを意識したと言う。
「僕が行ったカスタムは、CB1100R用カウルの装着と、後輪のワイド化くらいですが、元々の車格が大きくて、車高が高い初代ビッグ1は、安易な改造を行うと、本当に乗りづらくなります。だから今回は、マイナス要素を一切作らないことを念頭に置いて、カウルの取り付け位置はミリ単位の調整を行いました」(同)
こうした経緯を経て、すっかり初代ビッグ1が気に入った林さんは、現在はお客さんへのフィードバックを前提に、さまざまなカスタムプランを検討しているそうだ
計器類やステムはSTD。ハンドルはSSイトウのレンサルレプリカ。
FRP製のハーフカウルとスモークスクリーンはT.T.Rモータースが開発したCB1100R用で、ボルトオンを前提とするマウントステーをCB1000SFのために専用設計。なお撮影車のマウントステーはアルミだったものの、市販型の素材は耐久性に優れるスチールに変更する予定だ。
エンジンはSTD。今後は1000SFの元となったCBR1000F用パーツでのチューニングを予定している。アルミ削り出しのステップはコワース。
カーボンサイレンサーは社外品。3.50-18/5.50-18のホイールやブレーキはSTD。前後タイヤはVMAX用で、リアは3サイズアップを実現。
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