掲載日:2019年10月27日 プロが造るカスタム
取材協力/ボイスジャパン記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
初代Z1-Rで指摘された弱点を克服するという形で1978年に登場したZ1R-II。エンジンはMkⅡ由来の角型ヘッドカバーとなり、タンク容量もアップ、ハンドリング対策としてはフロントホイールが18から19インチ径に戻されるとともに、フォークオフセットも60→50㎜に変更されている。ボイスジャパンが手がけたこのカスタムは、このII型をベースとする1台だ。
「オーナーさんからの要望は高速走行時の安定感を出して、軽量でロングツーリングにも使えるマシンというもの。クロモリ製スイングアームとスチールマフラーは取り付けたいということだったので、軽量化には、とくに苦労しました(笑)。最終的には乾燥重量で[250→]200㎏以下を達成しています」そう語る同店代表・杉森さん。
軽量化はタンクのアルミ化、ホイール変更(純正キャストからマグ鍛へ)など、細かな積み重ねで達成している。ホイールサイズはノーマルの19/18インチから前後18インチに変更されているのだが、フォークオフセットを45㎜(Z1R-IIの純正は50㎜、Z1-Rでは60㎜)とすることでトレールを確保、高速走行における直進安定性を確保している。
エンジンも同店オリジナルのベアリングを使用してフルオーバーホール&チューンナップ。クランクも芯出し&ピン溶接するなど、精度と強度を確保。フルペイント仕上げも受けてノーマルライクな外観ともども、長く付き合える1台に仕上がっている。
ベースは1980年式。フレームは11ヵ所を補強&レイダウン加工している。フォークはSTDφ36mmでステムはオフセット[50→]45mmのアルミ削り出し品に変更。速度計は純正のリビルド品、回転計はスタック製だ。左右マスターはブレンボRCSでクラッチはZ1000P用にコンバート&油圧駆動化されている。アルミ仕様のタンクはビーター製。
エンジンはコスワースφ76mmピストンで1015→1197cc化。フロントスプロケットのオフセット値は6mmだ。キャブはFCRφ35mmでEXはワンオフ手曲げ。
ワイドリアアームはクロモリワンオフ。
リアサスはナイトロン・ステルスツインだ。MAGTAN JB-1ホイールは2.75-18/4.50-18。
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