掲載日:2019年10月20日 プロが造るカスタム
取材協力/オートレストア小松記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
タンクにHONDA、サイドカバーにはV FOURの文字。マフラーは右出し集合でサイレンサーにはニコバッカー(オランダのフレームビルダー)のエンブレム。外観だけでどんな素性のマシンかを当てるのはかなり難しそうだ。
「ベースはVF750マグナ。ポンコツ状態だったのを仕入れて、自分仕様にモディファイしたんです。1年くらいそのままだったんですが、2017年夏のツーリングに間に合わせようということで2カ月くらいで一気に組み上げました」そう語るオートレストア小松代表・小松さん。
ビキニカウルは車両とほぼ同時に購入したそうで、当初からカフェスタイルを予定していたことが分かる。「当初はもっといかついイメージに仕上げるつもりだったんですが、タンクやシートなどを合わせていくと、どうしてもノーマルラインに近いフォルムの方がしっくりくるんですよね(笑)」(同)。
タンクはGL400純正加工。シートベースはスチール、サイドカバーはアルミ製で、こちらはいずれも板から叩き出したワンオフだ。マフラーはジャンクで購入した集合管2本とニコバッカー製サイレンサーを組み合わせたもので、エキパイもしっかり等長になっている。
ベースはクルーザーモデルだが、車体姿勢はフォーク突き出しとリア車高アップで調整。ハンドリングもニュートラルで非常に乗りやすいという。外装加工、ワンオフは大変だが、ベース車両、パーツとも格安。それでいてこのルックス。この手のカスタム、結構人気が出そうな気がする。
ビキニカウルはハートロック製でハンドルバーはGT750純正。
シートはフレームに合わせてスチール板から叩き出したワンオフ品である。
エンジンはホンダ初代V4=1981年型750マグナ純正でキャブレターは全バラ&オーバーホール済み。
エキゾーストシステムは純正エキパイとジャンク集合管を組み合わせたものだ。なおファイナル駆動はマグナ純正同様でシャフトドライブ。星型キャストホイールは純正を磨き加工して再使用している。リアタイヤは純正130サイズを140にワンサイズアップ、コニ風リヤショックユニット(STD比10mmロング)との組み合わせでリア車高を確保している。元のマグナのアメリカン的イメージからは大きく変わった。
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