掲載日:2019年04月28日 プロが造るカスタム
取材協力/レーシングワールド浦安記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです。
抜群の扱いやすさと圧倒的な低中速トルクを備えながらもいまひとつ人気がないGSX1400。とはいえ、この車両のオーナーのように、最後の油冷並列4気筒ならではの資質に魅了されたライダーは、まだ多い。
「見た目はちょっと大柄ですが、GSX1400のハンドリングはとても軽快で、速さという面でもクラストップの実力。アフターパーツは多くないですけど、潜在能力は相当に高いですから、カスタムしがいがあると思いますよ」そう語るのは、このマシンのモディファイを担当している、レーシングワールド浦安店の安富さん。
数年前にオーナーさんからの相談を受けた安富さんは、そんなGSX1400の資質に磨きをかけるプランを練り、以後は動力性能を進化させる、段階的チューニングを積み重ねて来た。
「最新のカスタムはフロントサスで、これはなかなか難しい作業でした。実は当初はオーリンズのφ43mmフォークを検討したのですが、GSXはSTDでφ46mmの正立ですから、酒川さんの中では細くなることに躊躇があった。それで、同じオーリンズの倒立を採用したのですが、倒立にすると、今度は専用のステムやキャリパーサポートを準備する必要が生じますからね。コスト的にワンオフは難しかったので、加工して流用できる製品を探すまでに、かなりの時間がかかりました」(安冨さん)
足まわりの全面刷新で優れた資質に磨きをかけたGSXだが、カスタムはまだ終わらない。現在のオーナーさんと安富さんは、次なるプランを練っているそうだ。
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