掲載日:2018年09月16日 プロが造るカスタム
取材協力/BRC
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
ビモータ、と言われてテージを思い浮かべた人もいるだろう。それは1990年代以降の思考か。もっと前へビモータの歴史をもう少し遡ると、オリジナルの鋼管フレームにCBやCB-Fのエンジンを積んだHB、GSのエンジンを積んだSB、あるいはZ系エンジンを積んだKBなどのルーツにぶち当たるのだが、そういったモデルを中心として日本でもカフェレーサーブームが起こったことや、そうしたカフェを得意とするヤジマが1980年代、六本木にショールームを出したことなどを覚えている人は、さすがに少なくなってしまった(そりゃそうだ)。
BRCは、そんなカフェ全盛期を思わせるカスタムを多く手がける。写真を見ても分かる通り、仕上がりはまごうことなき当時風で、旧車ベースのカスタムと言ってもまったく違和感を感じさせない。さらに驚くのは、使われているパーツの多くがリプロダクト品ではなく、当時モノであるということだ。
たとえばこのヨンフォアの場合、フロントフェンダー/タンク/シートカウル、それにステップやリアアームなどはビモータのオリジナル品で、ほかにもマキシム製Fキャリパーキット、ビート製リアディスクキット、リード製ポイントカバーなど、当時モノパーツがふんだんに装着されている。その上でのこの王道スタイル。マニアならずとも食指が動くところだろう。
同店ではこうしたレアパーツを取りそろえる一方、国内でどうしても見つからないパーツに関しては、海外のコレクターから購入&輸入することもあるという。こうしたネットワークやノウハウを持っていることもまた、同店の大きな強みなのだ。
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