掲載日:2018年06月17日 プロが造るカスタム
取材協力/ブルドック
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです
「750RSベースで他にないようなフルカスタムを、というのが製作にあたってのコンセプト。たとえばエンジンなら、ポートの大幅拡大、ビッグバルブ入れ替え、シートカットといった手法でやるのではなく、ヘッド載せ替え、コスワース製ピストン、クロスミッションという形で実現したというのが、ウチならではの部分だと思います。この車両ではZ1000Jのヘッドに換装してますが、これはJヘッドの方がポート形状、バルブサイズなど含め、吸入効率に優れているからなんですよ」そう語るブルドック代表・和久井さん。
φ76mmのコスワース製ピストン、Z1000Jクランクを組み合わせ、排気量は750RS=Z2純正の746ccから大幅にアップ。街乗りでの中低速トルクを重視したいというオーナーからの要望を踏まえ、カムはヨシムラ製中空タイプのST-1Lをチョイス。ミッションは同店オリジナルの5速。すべての仕様に理由がある『理詰めのエンジン』なのだ。
「あと、ジェネレーターもウチのオリジナルキットに変更してます。発電量がより安定していて、ワンウェイクラッチなども対策済み。旧車に安心して乗ってもらうためには、こういうアプローチも欠かせないと思うんですよ」
シャシーも同店のノウハウをフル投入、ナチュラルなハンドリングとコーナリングが楽しめる車体に仕上がっている。もはや完成の域に達している印象の強い同店17インチコンプリート、GT-Mだが、それでも進化は終わらない。それが真骨頂でもあるのだろう。
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